「ほっこり&ほろりんちょ」な絵を描くいわいまさとさん。
かわいらしい絵と優しいメッセージが、見る人に勇気と元気を与えてくれます。

公開 2023/11/24(最終更新 2023/11/27)

見る人を引きつける手書きの魅力

小さな古民家の一室に足を踏み入れると、カラフルな筆ペンで描かれた猫たちがお出迎え。
思わず「わぁ、かわいい!」と声を上げる人も。
10月中旬、清華園(市川市中山)で開催された「いわいまさと猫絵日記展」では3日間で300人ほどが来場し、作者のいわいさんと談笑したり、絵の中の猫を探したりと思い思いの楽しみ方をしていました。

いわいさんが筆ペンを手にしたのは外食企業に勤めていた50代の頃。
元々はパソコンで社内向け掲示物などを作っていましたが見る人が少なく、「文字を手書きにしたらどうだろう」と思い付いたのが始まり。
効果は抜群。
絵を添えると、ますます多くの人が立ち止まり、読んでくれるようになりました。
手書きの威力に気付いたいわいさんは帰宅後の数時間、毎日描いてはフェイスブックに投稿。
何と3700日以上も続いているとか。
「時間を忘れて没頭できるのが楽しい。ほっこり&ほろりんちょな絵を目指しています」と話します。

作品とともに広がりゆく円(縁)

10年前に初めて訪れ、「第二の故郷」と話す山形県酒田市での活動も活発です。
勤務先でSDGs関連のプロジェクトを担当していた経緯もあり、SDGsについての絵を市役所で展示をしたり、クリアファイルにして子どもたちに配ったりしています。
「生まれた時から水害、熱波に見舞われている子どもたちは大人よりも関心が高い」と話します。
市民講座や大学の講演も行っており、「今後も絵を通して多くの人たちにSDGsを広めていきたい」とも。

「縁は円。それが自分のパーパス(存在意義)」と語るいわいさん。
個展での売り上げは毎年、病気の子どもと家族のための支援施設へと寄付しています。
絵に力づけられた人たちの思いが、やがて病気の子どもたちの力となる―そんな優しい循環がいわいさんの元から広がっています。
第22回いわいまさと猫絵日記展となかまたち
日時/
■11月30日(木)正午~午後5時
■12月1日(金)・2日(土)午前11時~午後5時
■12月3日(日)午前11時~午後3時
会場/全日警ホール
住所/千葉県市川市八幡4-2-1
入場無料
問い合わせ
電話番号/047-335-1542
※いわいさんも在廊予定