訪れた国や地域90以上、海外への旅は220回。
旅行作家の秋山秀一さんが、自身で撮影した写真とともに、世界の街を歩いた思い出をつづります。
公開 2023/12/23(最終更新 2024/02/29)

ドイツ国境近くアルザス地方の中心都市

ストラスブール駅と町の中心部とはLRTで結ばれている。
が、まずはイル川に架かるキュス橋を渡って、旧市街まで歩く。

正面に見える塔が、ノートルダム大聖堂の1本の尖塔。
グーテンベルク広場の中央に、印刷術を発見したグーテンベルクの像が立っている。

大聖堂のすぐ前、街の真ん中にあるカテドラル広場に面するオープンカフェで、現存するヨーロッパ最古の薬局の一つ、16世紀に建てられた「鹿の薬局」や、中世の商家「カンマーツェルの家」を眺めながらひと休み。
悲劇の王妃が宿泊したロアン城
ルイ16世の妃になるためウィーンから来たマリー・アントワネットがフランスで最初に宿泊したのが、イル川に面して建つロアン城だった。
そのイル川を行く遊覧船に乗り込む。
出航して、すぐ右手に歴史博物館。

その後、プティット・フランス地区の伝統的な家並みが続き、ヴォーバン・ダムへ。
水門に入り、1.8m高くなった上流部へ行くと、ワール広場、市庁舎と人権会館などの風景が流れていく。

最後にマリー・アントワネットゆかりのロアン城を見て船着き場に到着。

サン・マルタン橋から見えるプティット・フランス地区には、アルザス地方の典型的なテラスのある家、白壁に黒い木組みの建物が並ぶ。
ヴォーバン・ダムの上の展望台からクヴェール橋の全景を眺めていると、遊覧船がやってきた。
船は水門で水位調節をし、進んでいった。
