訪れた国や地域90以上、海外への旅は220回。

旅行作家の秋山秀一さんが、自身で撮影した写真とともに、世界の街を歩いた思い出をつづります。

秋山秀一さん

秋山秀一さん
旅行作家、元東京成徳大学教授、NHK文化センター講師。日本エッセイスト・クラブ常務理事、日本旅行作家協会会員、日本外国特派員協会会員。『鎌ケ谷 まち歩きの楽しみ』『世界観光事情 まち歩きの楽しみ』『ウクライナとモルドバ』など著書多数。鎌ケ谷市在住。鎌ケ谷市国際交流協会(KIFA)会長、鎌ケ谷市都市計画審議会会長。

 

公開 2023/12/23(最終更新 2024/02/29)

編集部

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千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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ドイツ国境近くアルザス地方の中心都市

ストラスブール
ストラスブールのプティット・フランス地区。白壁に黒い木組みの建物が並ぶ

ストラスブール駅と町の中心部とはLRTで結ばれている。

が、まずはイル川に架かるキュス橋を渡って、旧市街まで歩く。

ストラスブール
ストラスブール駅と、ストラスブール市内を走る新型路面電車LRT。今回は乗車せず。

正面に見える塔が、ノートルダム大聖堂の1本の尖塔。

ストラスブール 旅の記憶

グーテンベルク広場の中央に、印刷術を発見したグーテンベルクの像が立っている。

ストラスブール
手に持つのは旧約聖書。「そして、そこに光が現れた」とある

大聖堂のすぐ前、街の真ん中にあるカテドラル広場に面するオープンカフェで、現存するヨーロッパ最古の薬局の一つ、16世紀に建てられた「鹿の薬局」や、中世の商家「カンマーツェルの家」を眺めながらひと休み。

ストラスブール
カンマーツェルの家
ストラスブール 旅の記憶
観光客でにぎわうカテドラル広場のオープンカフェ

悲劇の王妃が宿泊したロアン城

ルイ16世の妃になるためウィーンから来たマリー・アントワネットがフランスで最初に宿泊したのが、イル川に面して建つロアン城だった。

そのイル川を行く遊覧船に乗り込む。

出航して、すぐ右手に歴史博物館。

ストラスブール 旅の記憶
歴史博物館(1587年建築)

その後、プティット・フランス地区の伝統的な家並みが続き、ヴォーバン・ダムへ。

水門に入り、1.8m高くなった上流部へ行くと、ワール広場、市庁舎と人権会館などの風景が流れていく。

ストラスブール 旅の記憶
イル川を行く遊覧船

最後にマリー・アントワネットゆかりのロアン城を見て船着き場に到着。

ストラスブール 旅の記憶
イル川から見るロアン城

サン・マルタン橋から見えるプティット・フランス地区には、アルザス地方の典型的なテラスのある家、白壁に黒い木組みの建物が並ぶ。

ストラスブール
プティット・フランス地区の伝統的な家並み
ストラスブール
プティット・フランス地区。写生をする人の姿も…

ヴォーバン・ダムの上の展望台からクヴェール橋の全景を眺めていると、遊覧船がやってきた。

ストラスブール
ヴォーバン・ダムの上、展望台からの眺め。「クヴェール橋展望」案内図
ストラスブール
城壁の名残の4つの塔があるクヴェール橋の全景

船は水門で水位調節をし、進んでいった。

ストラスブール
(文・写真/秋山秀一)