今年の夏も、多くの人々に感動を与えてくれた「ホタルの夕べ」。

その裏側には、柏ホタルの会メンバーの大変な苦労と大きな夢がありました。

公開 2023/12/04(最終更新 2024/01/19)

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60才直前にて、サラリーマン生活を卒業。今まで、ぼんやり夢見ていたことや、新しく興味を持ったことにもどんどん挑戦し、第2の人生を思いっきり満喫中の少年の心を持つ普通の親父です。

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増尾の森をもう一度ホタルの里に

柏ホタルの会は「増尾の森を、もう一度ホタルの里に」という思いで20年以上活動を続けている団体です。

かつて「真っ暗山」と呼ばれ、ごみの山となってしまった増尾の森(中原小学校裏)。

故丹羽雄司さん(当時会長)とメンバーは毎日のようにごみを拾い、泥だらけになって整備に明け暮れました。

中には違法投棄の粗大ごみやガラスもあったとか。

「柏ホタルの会」20年以上活動!メンバーの苦労と大きな夢【柏市】
毎月の地道な作業があってこそ

2016年にようやく柏市の補助が受けられるようになり、今では増尾地域ふるさと協議会や芝浦工業大学柏中学高等学校とも連携し、活動の輪は地域全体に広がっています。

「柏ホタルの会」20年以上活動!メンバーの苦労と大きな夢【柏市】
取材日は柏南高等学校の生徒も作業を手伝っていました
「柏ホタルの会」20年以上活動!メンバーの苦労と大きな夢【柏市】
安全な足場つくり作業も

ホタルを育む地道な活動

会の活動は主に二つあります。

一つは、増尾の森の環境整備。

月1回、ごみ拾いや雑草の除去などを行い、毎回10袋以上のごみを収集します。

そのおかげか、森の周りには彼岸花、森の中には金蘭(きんらん)・銀蘭(ぎんらん)が咲き、隠れた憩いの場所となっています。

「柏ホタルの会」20年以上活動!メンバーの苦労と大きな夢【柏市】
作業ででたゴミの山

もう一つは、ホタルの飼育です。

特にふ化したての幼虫の飼育は、都度様子をチェックしなければなりません。

餌となるタニシの採集も大変な作業。

手賀沼や遠方まで足を延ばしているそうです。

「柏ホタルの会」20年以上活動!メンバーの苦労と大きな夢【柏市】
タニシ採集も大変

夢は「当たり前にホタルが見られること」

延べ3441人が訪れた今夏の「ホタルの夕べ」。

「柏ホタルの会」20年以上活動!メンバーの苦労と大きな夢【柏市】
ホタルの夕べに集まった人たち

現会長である佐野泰如さんは、「多くの人が喜んでくれて大変うれしい。今は年に数回しか見てもらえませんが、『夏はここに来れば自由にホタルが見られる』、そんな場所にすることが我々の夢です」と熱く語りました。

「柏ホタルの会」20年以上活動!メンバーの苦労と大きな夢【柏市】
森を舞うホタル

「柏ホタルの会」20年以上活動!メンバーの苦労と大きな夢【柏市】

そして「今年はホタルの数が多かった。もしかしたら、自然に発生したホタルも出てきているのかも」とうれしそうに語るメンバーも。

柏ホタルの会の地道な活動は着実に夢の実現へ近づいているようです。

「柏ホタルの会」20年以上活動!メンバーの苦労と大きな夢【柏市】
夢を語る佐野会長

※問い合わせ
メール/sanoyasu@cf7.sonet.ne.jp
柏ホタルの会 佐野
ホームページ/https://kashiwanpo.genki365.net/G0000529/