10月21日に名古屋国際会議場で行われた第71回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)で、市川市立第三中学校吹奏楽部が中学校の部・金賞を受賞しました!

公開 2023/12/15(最終更新 2024/01/23)

ちいき新聞ライター

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バトン受け継ぎつかんだ栄冠

市川市立第三中学校吹奏楽部
演奏終了後、笑顔広がる三中吹奏楽部の皆さん

全日本吹奏楽コンクールは、地区大会や都道府県大会、さらに支部大会を勝ち抜いた99団体が出場。

そのうち中学校は30校で、その中の9校に金賞が贈られました。

今大会には全国から9944団体が参加したとのこと、そのすごさが分かります。

市川市立第三中学校(三中)吹奏楽部は、2017年に顧問に就任した善木(ぜんき)健仁先生の下、県大会や東関東大会に出場して来たものの、これまで全日本の切符をつかむことはできませんでした。

今回、夢のような舞台に初出場で金賞を受賞したことについて、副部長の染谷美花さんは「今まで先輩たちが積み上げてきたものが自分たちに渡り、このような結果になった」と言います。

同じく副部長の安本玲菜さんは「いろいろな考えを持つメンバーが、みんなで良いものを作ろうと話し合い、より高みを目指した」と続けます。

市川市立第三中学校吹奏楽部
左から副部長の安本玲菜さん、顧問の善木健仁先生、部長の久家暖士さん、副部長の染谷美花さん

三中吹奏楽部は96人の大所帯。

そのうちコンクールに出られるのは50人。

残りの部員たちは、コンクールメンバーたちに手作りのお守りを贈り応援しました。

市川市立第三中学校吹奏楽部
コンサートメンバーに贈られた手作りのお守り。今もリュックに付けている

生徒を信じ他とは比べない

市川市立第三中学校吹奏楽部
音楽室での合奏風景

善木先生は、これまでの大会と今大会との一番の違いを、「他校の演奏を一切聴かなかったこと」と言います。

昨年までは他校の演奏をたくさん聴いていたそうですが「比べる必要もないし、比べることに意味がないと知った」と言います。

「生徒たちを信じ、自分たちの演奏をより良いものに作り上げるだけ。ライバルは自分です」と答えてくれました。

自由曲の「陽が昇るとき(高昌帥作曲)」は、先生が昨年のコンクールを終えた時から、「来年はこの曲をやる」と決めていました。

太陽の温かさや力強さ、そして、日が昇るまでの人としての苦悩が表現されている曲、と先生。

生徒たちにとって、これからも背中を押してくれる一曲になることでしょう。(取材・執筆/松)

市川市立第三中学校吹奏楽部
三中音楽室で。吹奏楽部総勢96人での合奏は圧巻です!