愛車を売るときは少しでも高値がついてほしいもの。ちょっとでも高く売るためには、車を売却する流れや手続き、査定額の相場などをしっかり把握することが大切です。
車を売るかどうか悩んでいる方も、まず買取価格を調べてみましょう。査定額によっては買い替えを検討できる可能性もありますし、残ったローンの支払い計画も立てられます。車を売る際は、必要な書類を揃えておくなど準備が必要です。
ここでは、「車買取の流れや手続きに必要な準備」について詳しく紹介します。愛車の売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
公開 2023/12/22(最終更新 2024/07/17)

目次
まずは車の買取相場を調べましょう
愛車を売る予定の方は、まず買取相場を調べるのがおすすめです。買取相場より大幅に見積り金額が低くないか、どれくらいの金額を受け取れるのかなどを判断する参考材料になります。
買取相場を調べる手段は大きく分けて3つの方法があるので、それぞれのメリットやデメリットを参考に自分に合ったリサーチ方法を選んでください。
インターネットでおよその相場を調べる
インターネットで買取価格の相場を調べることが可能です。シミュレーターを使って愛車の車種や年式、メーカーやグレードなど愛車の情報を細かく入れるだけで、データに基づいた買取相場を誰でも簡単に知ることができます。
また、メーカーや車種で絞り込んで中古車の販売価格を知ることも可能です。車の現状なども詳しく記載されているWebサイトもありますので、気になる方は参考にしてみてください。
車買取専門店の無料査定に出す
車買取専門店に実際に愛車を持ち込み、査定額を出してもらう方法もあります。スタッフに直接査定を行ってもらえるので、よりリアルな愛車の買取価格を知れるのがメリットです。
査定額の内訳もスタッフが親切に答えてくれるので、傷がある場合でも納得できる結果が得られるでしょう。ただし、査定額は車買取専門店によって異なります。
1社では買取価格が妥当であるか判断できかねるため、複数の車買取専門店に査定を依頼することをおすすめします。
一括査定に出す
インターネットで愛車を一括査定に出す方法もおすすめです。1回の申し込みで複数の車買取専門店へ査定を依頼できるため、何度も調べたり連絡したりする手間が省けます。複数社から査定額を出してもらい、より高値が付いた車買取専門店に愛車を売るのも1つの手段でしょう。
ただし、一括査定に申し込むと複数の車買取専門店から営業をかけられるのが難点です。営業電話やメールが面倒だなと感じる方には向かない方法のため、デメリットもよく理解した上で一括査定を申し込みましょう。
買取先を決めたら手続きをしましょう
車の買取先を決めたら、売買契約の準備をします。必要な書類をきちんと準備し、手続きの際に不備のないようにすることが大切です。ここでは、売買に必要な書類や買取の流れをご紹介。愛車を売る予定の方は各項目をしっかりチェックしてください。
契約と必要書類の準備
買取先を決めたら、まず車買取専門店と愛車を引き渡す日を決めます。必要書類を準備するのに時間がかかる場合は、スケジュールをよく確認してから引き渡し日を決めてください。
必要書類は買取先から指示がありますが「自動車車検証」や「自賠責保険証明書」は必ず必要になるため、査定の段階で準備しておくと安心です。
車の掃除も早めに済ませておきましょう。荷物をたくさん積み込んでいる方は、全ての荷物をきちんと撤去します。車買取専門店でも買取後に掃除やメンテナンスを行いますが、車内や外装が汚れた状態だと買取価格に響く可能性も。自分できちんと掃除をしておくことをおすすめします。
自動車車検証
自動車車検証とは、細かな車の情報が記載されているほか、保安基準に適合している車であることを証明する書類です。自動車車検証にはAタイプとBタイプがあり、書類の左上に種類が記載されているので確認しておきましょう。
Aタイプの場合、「所有者」と「使用者」に個人の名前が記載されています。所有者と使用者が同じ場合は、記載が略されているケースが少なくありません。
Bタイプは、所有者の記載欄がないもので、備考に法人名が記載されています。Bタイプの場合、自動車車検証に記載されている情報が最新のものではない可能性があります。買取手続きの際に「登録識別情報」が必要となるため、事前に準備してください。
自賠責保険証明書
自賠責保険証明書は、車の所有者が必ず加入しなければならない保険証書のことです。任意の自動車保険とは異なり、自賠責保険は加入が義務付けられている保険です。自賠責保険証明書は自動車車検証と一緒に保管している場合が多いので、ケースの中を確認してください。
自賠責保険の期間が残っている状態で愛車を売っても、差額が返還されることはありません。車買取専門店によっては、自賠責保険の残りの契約期間に応じた金額を査定額に上乗せしてくれるため、気になる方は車買取専門店に確認してもよいでしょう。
その他書類
普通自動車を売る場合、実印と印鑑証明書が必要です。契約内容によっては戸籍謄本や住民票も必要となるため、何度も証明書の発行に時間を取られないよう、あらかじめ必要な書類をチェックしておきましょう。
軽自動車の場合は手続きがやや簡略化されているため、実印ではなく認印でも手続き可能です。また、自動車車検証の内容が正しければ戸籍謄本や住民票も不要となるため、車買取専門店に確認してください。
その他にも譲渡証明書やリサイクル券が必要になる場合がありますので、用意しておくと安心です。
車の引き渡し
必要な書類が揃い手続きが完了したら、いよいよ愛車の引き渡しです。車の中に私物が残ってないか、最終確認をしてから車買取専門店に引き渡しましょう。
引き渡し場所は車買取専門店の店舗で行うのが一般的ですが、都合によって自宅など指定場所に来てもらうことも可能です。ただし、場所を指定する場合はオプション料金が発生する場合がありますので、費用がかかるかどうか事前に確認してください。
入金確認
基本的に愛車を車買取専門店に引き渡してから入金が行われます。指定の口座に振り込まれるため、愛車を引き渡してから入金までに1週間くらいはかかると見込んでおくとよいでしょう。
曜日などによっては10日以上かかる場合もあるので、すぐにでもお金が必要な方は「いつ頃入金されるのか」車買取専門店に確認してください。現金での即日手渡しで支払われるケースはほぼないといっていよいでしょう。
入金が確認された段階で、買取の手続きは完了です。
愛車の買取査定をお得にするコツ
愛車を売る際は、買取価格は少しでも高い方が嬉しいのが本音です。実は査定のタイミングによっては、買取価格がお得になる可能性があるので、3つのポイントを抑えておきましょう。
査定や買取におすすめのタイミングを紹介しますので、愛車を売るタイミングを検討している方はぜひ参考にしてください。
買取査定額がアップするタイミングを知ろう
新入学や新生活の始まる前は、車の需要が高くなるので査定額も高くなります。9~10月も転勤に伴って車の購入を検討する方が多く、買取価格が高くなる傾向にあります。
車買取専門店は需要の高まる時期に在庫を増やしておく傾向があるため、春や秋は積極的に買取を行っています。愛車を手放す予定がある方は、買取価格が上がる時期に売ることを検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、車の価値自体は時間が経つにつれて低くなるので、時期を見計らい過ぎて査定額を落とさないように注意してください。
税金の支払いも考慮しよう
自動車税は、その年の4月1日の所有者に請求されます。愛車を5月に売却しても、1年分の自動車税は所有者が支払う義務があるのです。売却の場合、自動車税が返還されることはないので注意しなければなりません。
自動車税の支払いを避けたい方は、3月31日までに愛車を手放すのが賢明です。3月は査定額が上がりやすい時期でもあるので、売る予定のある方は春前に手続きを済ませることをおすすめします。
車の査定金額が変わるタイミングがある
走行距離や経過年数は査定の金額に大きく左右します。基本的に車はタイミングベルトの交換時期である走行距離10万キロを迎えると査定額が下がります。タイミングベルトの交換や作業には多額の費用がかかるため、その分査定額も低くなります。
また、車は使用年数が短い方が査定額が高くなります。売却を検討している方は、使用年数が短いうちに買取を依頼するのが賢明です。
車の査定時で気になるポイントを解説
ここでは、愛車を査定に出す際に、気になる4つのポイントを解説しますので、初めて車を売却する方は、要点をしっかり確認してください。
ローンが残っている車でも大丈夫?
ローンが残っていても売却は可能です。残債が査定額に響くことはありませんので、ご自身のタイミングで買取を依頼して構いません。
ローンの支払い中に車を売却する場合は、所有者を販売店やローン会社から個人に移す手続きが必要です。残債は買取価格から支払うか、ローンの組み直しをします。
名義の違う車は売れる?
家族の車など、名義が違う車も基本的には売却可能です。代理人として売ることも可能ですし、名義を自分に変えてから売却してもよいでしょう。
名義が自分ではない車を売る場合は、委任状や所有者の印鑑証明書、譲渡証明書や代理人の本人確認書類が必要となりますので、事前に準備してください。
車検が切れていても大丈夫?
車検が切れていても車の買取はできます。車検切れが査定額を下げるといったデメリットもないため、使用する予定がないのであれば査定を依頼してみるのがおすすめです。
ただし、車検切れの車は公道を走れないので、査定は車のある場所までスタッフに来てもらう必要があります。また、売却する際も回収費用がかかる場合がありますので注意が必要です。
傷の修理をしてから査定に出した方がいい?
傷が付いた車は、そのまま査定に出して構いません。傷を直しても「傷が付いた車」であることはプロの査定スタッフなら判断できます。修理に出すとかえって費用がかかる場合がありますので、傷は付いたまま査定に出しましょう。
車の損傷が激しい場合は買取不可となることがありますが、他の業者では買い取ってくれる可能性もあります。1度の査定で判断せずに複数社に見積りを依頼してみてください。
まとめ
車を売る際は、愛車の買取相場を調べてから査定に出すことをおすすめします。買取価格に納得がいかない場合は、複数社に査定してもらうなどして、納得のできる形で愛車を手放すのが賢明です。
春や秋は買取価格が高くなる傾向にあるので、可能であれば時期を見計らって売却してはいかがでしょうか。車検切れの車や傷が付いた車も査定は可能なので、気になる方は車買取専門店に見積りを依頼してみてください。