聞いたり、話したりする言葉の機能に不具合が生じる失語症。

八街市では専門家が関わって、円滑なコミュニケーションを手助けする「失語症カフェ」を本年度から開催しています。

公開 2023/12/14(最終更新 2023/12/12)

ソバ

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大手新聞社の記者を続け、定年延長も終わったので、地域の話題を取材したいと、地域新聞様にお世話になっています。明るく、楽しく、為になる話題を少しでも分りやすく紹介したいとネタ探しの日々です。子どもの頃から麺類が好きなのでペンネームにしました。

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失語症カフェで出会い交流する場を

イメージ写真
※写真はイメージです

八街市では失語症者や失語症者を手助けする意思疎通支援者の要望を受けて、失語症カフェを今年7月から八街市総合保健福祉センターで、これまでに2回開催しています。

失語症者が支援者と出会い、交流し、会話を楽しむ場を開催しています。

カフェは予約制で、県言語聴覚士会の言語聴覚士が全体の進行役を務め、支援者が失語症者を支援します。

最初の30分は全員で共通の話題で話し、その後の30分は失語症者と支援者が1対1で会話を交わします。

最後の15分ほどで話し合った内容などを共有します。

カフェには続けて参加する人もいるそうです。

出張失語症カフェでは、失語症者が会話を楽しむだけでなく、施設の職員向けに失語症の理解を深めるための講座や失語症者とのコミュニケーション方法なども伝えるそうです。

意思疎通支援者は、失語症者の悩みや不便さを理解して、外出や社会とのやりとりの際に橋渡しの役割を担う人で、県が開催する研修を修了するとなることができます。

症状は人によりさまざま

失語症は病気などにより聞く、話す、読む、書く、といった言葉の機能が低下する症状です。

「相手の話を理解できない」「言いたい言葉が出てこない」「言いたい言葉を間違える」「文字や文が読めない」などの症状があります。

認知症と間違えやすいのですが、認知症は理解力や判断力、記憶力の低下などが起きる「認知機能」の障害がある一方、失語症は状況の理解や判断が病前と変わらず、身振り、絵や文字などで、会話の内容を理解したり、自分の意思を伝えたりできることもあります。

八街市以外の自治体では、市川市で毎月2回、失語者と意思疎通支援者が集まる「おしゃべりを楽しむつどい」を開いています。

八街市 失語症カフェ パンフレット
八街市が発行しているパンフレット

失語症カフェ・八街

日時/2024年1月5日(金)午後2時~午後3時半
場所/八街市総合保健福祉センター 大会議室
住所/千葉県八街市八街ほ35-29
申し込み締め切り/12月22日(金)

問い合わせ・申し込み
電話番号/043-443-1649
FAX/043-443-1742
(センター共通)
メール/syogai@city.yachimata.lg.jp
八街市障がい福祉課支援係