年末にイルミネーションの点灯を行っているクオードの森は、毎年多くの人の心を癒やしてくれています。

手作りとは思えない豪華さは一見の価値あり。

公開 2023/12/14(最終更新 2023/12/12)

ちいき新聞ライター

ちいき新聞ライター

地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

記事一覧へ

30万個を超える電球の設置作業

「クオードの森」のイルミネーションは業者の手を借りず、市原市から運営を委託されている地元団体「安由美会(あゆみかい)」のメンバーが設置しています。

電飾の設置作業は9月から開始。

およそ2カ月かけて30万個もの電球の設置を行いました。

会場内のエリアは5つ。

真っ白な「エントランスエリア」、青く透き通る「湖水と滝のエリア」、夢のような「ファンタジックエリア」、白く輝く「光のツリーエリア」、深い森をイメージした「花見の丘エリア」。

クオードの森  イルミネーション
滝と水面に広がる波紋

ファンタジックエリアの教会や家、花見の丘エリアにも置かれているプレゼントボックスはメンバーによる手作りで、内側にライトを装着することでファンシーな置物になっています。

サンタクロースや雪だるまなどの既製のオブジェだけでなく、カラーコーンやバランスボールなどを上手に活用した装飾は、アイデアの宝庫。

クオードの森  イルミネーション
中央のケーキのオブジェも手作り。トップのイチゴはカラーコーンで表現

起伏のある地形を利用して滝や森の上にも電飾が設置されていますが、「メンバーの高齢化のため危険な作業が難しくなってきています。とにかく危なくないように、けがをしないようにと注意して作業をしています」と、安由美会のメンバーは話します。

また、来場者が安全に鑑賞できるようにと、展望台の柵を昨年よりも内側に設置したり、イルミネーションの明かりでは足りない暗い通路にはセンサーで光るライトを設置したりと気を配っています。

体を温めるたき火 豚汁や甘酒も

冬の夜に開催されるイルミネーションへの来場は、防寒対策が必須。

それでもつらい寒さをしのぐためにたき火が用意されています。

周りに設置されたベンチに座って暖を取れば、寒さで縮こまった体もほぐれそう(混雑時にはたき火の実施はなし)。

また、目の前の売店では豚汁や甘酒、焼き芋といった温かいメニューも販売。

まきで焚いたお湯を利用した足湯も。

これらはいずれも安由美会のメンバーが用意したものです。

自然を生かしたイルミネーションと安由美会の温かなおもてなしの心は、訪れた多くの人を感動させることでしょう。 (取材・執筆/案山子)

クオードの森  イルミネーション
エントランスエリアには有名な電波 塔も

会期/~12月27日(水)
開催時間/(平日)午後5時~午後8時
(土・日)~午後8時半
住所/千葉県市原市柿木台1011
入場料/無料

問い合わせ
いちはらクオードの森
電話番号/0436-96-1119
ホームページ/https://ichihara-forest.jp/