森さんが壁紙で作るオリジナルの小物製作を始めたのは、歌舞伎座の土産物コーナーで見かけた眼鏡ケースがきっかけ。

「これならできるかもしれない」と試行錯誤して独自の小物を編み出し、ペン立てや宝石箱など30種類ほど、1000点以上の作品を作ってきました。

壁紙で作るクラフトアート 森隆四郎さん(八千代市在住)

公開 2024/01/06(最終更新 2024/03/25)

優

「ちいき新聞」で記事を書かせて頂ける幸運にとても感謝しています。取材で訪れた街でのカフェ巡りは私にとって楽しい至福の時間。プロフィールの写真は「南房総に咲く幸せを呼ぶ花」カレンデュラです。取材で一番好きな花に出会えたこと‥うれしいです。すべての記事に「ありがとう」の気持ちを込めて!

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喜ばれることが大きな幸福感になる

今年SAINT.Dミニギャラリー(佐倉市)で開催された「森隆四郎(りゅうしろう)クラフト展」では、小物の展示と、材料費程度の価格で作品を販売。

カラフルで個性的な小物は好評で、展示会のリピーターや外国人旅行者の間で評判になるほどです。

壁紙で作るクラフトアート 森隆四郎さん(八千代市在住)
丹精込めて作られたすべてが一点物
壁紙で作るクラフトアート 森隆四郎さん(八千代市在住)
森隆四郎さん

心に焼き付いた、東京大空襲で見た光景

森さんの活動の原点は4歳の時の東京大空襲。

燃え盛る火の海の中を逃げ惑い、九死に一生を得たという壮絶な体験をしたのです。

「生き残った自分は何かで恩返しをしたい」、その一心で生きてきたと言います。

それは12年続けた子どもの命を守るスクールガードにもつながっています。

森さんは全員の名前を覚え、呼びかけて、子どもたちの心に寄り添います。

また人からの頼まれ事は断わらないと決めていて、ベンチの修理やペンキ塗り、看板作りなどさまざまな事を引き受けてきました。

「人が自分を頼ってくれたら何としてでも応えたいし、地域の役に立ちたいのです。小物作りも喜んでくれる人がいるから続けてきました」。

83歳の今でも心を貫くこの思いがあるからこそ、森さんは行動し続けています。

壁紙で作るクラフトアート 森隆四郎さん(八千代市在住)
子どもから届いたたくさんの感謝状

※問い合わせ
電話番号/047-484-3070 森