船橋市の飛ノ台史跡公園博物館(愛称とびはく)では、企画展「変化する縄文の暮らし 船橋の縄文時代後期」を開催中です。

2月4日(日)まで。

縄文時代の展示
古い順に並べられた縄文土器。形やデザインの変遷を楽しめる

公開 2024/01/15(最終更新 2024/03/25)

ちいき新聞ライター

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土器や出土物に繊細な変化が現れる後期

飛ノ台史跡公園博物館は飛ノ台貝塚に建つ縄文時代専門の博物館で、毎年さまざまな企画展を開催。

現在開催中の企画展では、縄文時代後期(約 4,400〜3,200年前)の船橋市内の遺跡から見つかったものを展示しています。

縄文後期土器
絶対見たい。迫力ある縄文後期土器

「一般的にイメージされる縄文土器は力強い造形の中期のものですが、それだけではありません。模様も縄目だけでなく点や線など個性豊かですよ」と学芸員の狩野さん。

縄文土器
古作貝塚から出土した土器。口縁部の装飾が面白い
縄文後期の土器の展示
調理の下ごしらえに使われたと思われる大きな土器に加えて、小ぶりのスマートな土器も出現

縄文後期には精巧な小ぶりの土器も現れ、祭りの道具とされる注口土器、土偶、石棒、腕輪なども出土しています。

注口土器
繊細な注口土器。特別な液などを入れたとされる

「とびはく」は船橋の遺跡の宝庫

船橋市内では毎年、さまざまな出土品が発掘されるとのこと。

同館では、縄文後期の遺跡として船橋で初めて把握された古作貝塚をはじめ金堀台貝塚、宮本台貝塚などの資料を展示。

船橋遺跡の歴史も紹介されており、見応えがあります。

土偶
縄文後期の土偶。金堀台貝塚からは17点発見されている
土偶
土偶コーナーのキャラクター「かねほりー」

実施中のクイズラリーでは、難易度別に問題が用意されているので、大人から子どもまで楽しめます。

狩野さんは、「教科書や写真にはない、実物が持つ迫力を感じて楽しんでほしい」と話していました。(取材・執筆/さち)

会期/2月4日(日)まで
休館日/毎週月曜日
開館時間/午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)
入館料/一般110円、高校生50円、船橋市内在住の小中学生無料
住所/千葉県船橋市海神4-27-2

問い合わせ
電話番号/047-495-1325
船橋市飛ノ台史跡公園博物館