移動駄菓子屋を軸に、安心してコミュニケーションを育める子どもたちの居場所づくりや、世代を問わない地域の憩いの場づくりを目指して活動しています。

公開 2024/01/14(最終更新 2024/03/25)

ちいき新聞ライター

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地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

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地域の催しに積極的に参加

印西市 だがしやあめちゃん
2023年秋の印西さとやまパラダイスのイベントでの集合写真

2023年春に発足した印西市在住の5人組、アフロヘアにカラフルなTシャツがトレードマークの市民団体「だがしやあめちゃん」。

メンバーは40代後半の子育て経験豊富なお母さんたち。

普段は野外活動や交通パトロールなど県から委託を受けた青少年相談員、防災士、会社勤めなどをしています。

子どもたちとのコミュニケーションを主体とした移動駄菓子屋を運営しながら、夏休みにはラジオ体操の企画運営、定期イベントとして子育て絵本サロンとのコラボも行っています。

毎月第4日曜日(変更有)に一軒家を借り、赤ちゃんから大人までを対象に講師が昔懐かしい紙芝居と絵本の読み聞かせをしながら、参加者は駄菓子を買って食べられるイベントです。

印西市 だがしやあめちゃん
毎月定期イベント「紙芝居と絵本と駄菓子屋の日曜日」の出店

何度か参加すると駄菓子の詰め合わせプレセントがあり、近所の親子がお散歩がてら遊びに来る憩いの場となっています。

活動エリアは印西全域と広く、戸神地区でのフェスタでは森にハロウィンをモチーフとした子どもたちが驚く仕掛け満載のゴーストタウンを作り、木下地区では骨董市へコラボ出店、小林地区では祇園祭、千葉ニュータウンエリアでは4万人以上が来場した大規模な地域の「ココハレまつり」や「いんざい産業まつり」などに出店し、地域の顔として大活躍しました。

印西市 だがしやあめちゃん
戸神フェスタハロウィーンでのゴーストタウンの様子
印西市 だがしやあめちゃん
2023年夏に行われた地域の「ココハレまつり」
印西市 だがしやあめちゃん
いんざいふるさと産業まつりでの出店。新作くじや駄菓子も並ぶ

子どもたちの居場所となる駄菓子屋を

自治体が一丸となる地域交流の機会も減り、子どもの居場所が失われつつあることに寂しさを感じたメンバーにとって昔通った駄菓子屋は、くじやめんこ遊び、自分でお金を持って買い物をし「わくわく」と「学び」のあるにぎわいの場だったそうです。

「そんな場を印西にも根付かせたい!」との強い思いから、助成金のチラシを片手にメンバーで話し合ったことが活動の始まりでした。

代表の畑中由美子さんは「子どもたちが笑顔で会いに来てくれる姿が原動力。一人一人の個性を尊重したやりとりを心掛けている」と話してくれました。

多世代に開かれた子ども食堂を目指して

畑中さんは幼少時、両親が共働きのため一人で食事をする機会が多く、親戚の家での「会話しながら食事する文化」にカルチャーショックを受けました。

人と食事をすることの温かさを感じた経験から、将来的には子ども食堂の設立を目指して拠点を探しているとのことです。

「核家族が増えている中、子どもから年配の方が顔見知りになるきっかけ、地域のよりどころにつながる食堂になったらうれしい」と話してくれました。(取材・執筆/紫みゆき)

印西市 だがしやあめちゃん
本埜中学校での里山をテーマとした市民団体主催のイベント出店

日時/1月28日(日) 午前10時~※雨天決行
場所/とかみらいぶらり
住所/千葉県印西市戸神1044-4
料金/無料

問い合わせ
ホームページ/https://sites.google.com/view/dagashiya-amechan/sns?authuser=0