ファイアーフレンズは、消防隊員だけでなく市民も参加する鎌ケ谷市の消防音楽隊。

3月3日(日)、火災予防コンサートを開催します。

公開 2024/01/31(最終更新 2024/03/25)

ちいき新聞ライター

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市民と共に創る吹奏楽のハーモニー

現在の隊員49人中、消防職員は3人のみ。

他は警察官、看護師、保育士、教師、建築関係、飲食店経営など、さまざまな職業の一般市民です。

年齢層も幅広く、21歳から79歳までが活躍中。

鎌ケ谷市消防音楽隊 ファイアーフレンズ
昨年のスプリングコンサートにて

同楽団の前身は1980年、消防隊員28人を中心に結成された音楽隊。

しかし、この音楽隊は残念ながら2007年に活動を終了。

存続の危機に見舞われましたが、協議の結果、市民に呼び掛け、翌08年には市民も参加する音楽隊「ファイアーフレンズ」として再スタートしました。

「(再スタート)当時は練習参加人数が少なくて思うような練習ができず、隊員の吹奏楽経験もまちまちで選曲に苦労しました」と隊長の小笠原孝明さんは振り返ります。

その後クリスマスイベントや消防出初式などさまざまなイベントに出演。

現在、毎週日曜午前中、鎌ケ谷市消防本部で練習しています。

鎌ケ谷市消防音楽隊 ファイアーフレンズ
2023年消防出初式でも演奏
鎌ケ谷市消防音楽隊 ファイアーフレンズ
2023年、消防広場での演奏

消防音楽隊ならではの定番曲とは?

昨年12月、午後にイベントを控えた練習日に伺いました。

練習開始時刻前から、それぞれが個人練習。

講師兼指揮者の菊池正信さんが新人隊員に指導していました。

鎌ケ谷市消防音楽隊 ファイアーフレンズ

午前10時になると全体の音合わせを開始。

イベント前最後の合同練習とあって、皆気合が入っています。

鎌ケ谷市消防音楽隊 ファイアーフレンズ

鎌ケ谷市消防音楽隊 ファイアーフレンズ

「家族が隊員で、以前練習に参加したら楽しかったので」と約1カ月前に入隊した人に聞くと、「音楽そのものはもちろん、いろいろな方と交流できるのが楽しいですね」と笑顔。

練習は楽器のパートごとに行いますが、仕事の都合で集まれない時もあり、仕上がりが本番ギリギリになることも。

各パートのリーダーは短期間で完成度を高めるために奮闘しています。

そんな苦労も感じさせないほど、隊員たちは生き生きと演奏を楽しんでいました。

ファイアーフレンズの定番曲「ハローファイアーマン」は実際に使っていた手回し式サイレンやベルを楽器として使う曲。

今回のコンサートでも聴くことができそうです。(取材・執筆/てんこ)

鎌ケ谷市消防音楽隊 ファイアーフレンズ
「ハローファイアーマン」で使用する本物のサイレンとベル

「鎌ケ谷市消防音楽隊  火災予防コンサート」と「火災予防のお話」
日時/3月3日(日)午後1時開演(30分前開場)
会場/きらり鎌ケ谷市民会館きらりホール
住所/千葉県鎌ケ谷市富岡1-1-3
料金/入場無料(要入場券)

問い合わせ
電話番号/047-444-3273
鎌ケ谷市消防本部 予防課