2023年11月にスペインで開催されたIFBB世界フィットネス&ボディビル選手権ジュニアカテゴリーで、東海大学4年生の川中健介選手が優勝しました。

卒業を控え、印西市に戻ってきた川中選手に話を聞きました。

取材場所・協力/牧の原テーブル
競技写真撮影/KARLEVID PRODUCTIONS

公開 2024/01/23(最終更新 2024/03/25)

ちいき新聞ライター

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出場4部門全て入賞 次はシニア優勝を

ボディビル競技は、全身を審査するボディビル部門と、上半身を中心に審査するフィジーク部門に分けられます。

川中選手は、ジュニア男子のクラシックフィジーク部門21~23歳級に初出場し、優勝。

その他、シニアカテゴリーのフィジーク5位、ジュニアカテゴリーのボディビル2部門で、それぞれ2位の4部門で入賞を果たしました。

ボディビル世界選手権優勝 川中健介選手
世界選手権優勝の盾とメダル。他3部門でメダルを獲得
 

大切なのは、食事・睡眠・トレーニング

「タンパク質は大豆製品から取ります。プロテインはほとんど取りません」と川中選手。

取材時は筋肉を増やす増量期で、身長173センチ、体重90キロ、体脂肪率12パーセント。

試合前には体重82キロ、体脂肪率3パーセント以下まで絞ります。

1年の半分に当たる増量期には大好きなクロワッサンやケーキも食べるそうで、「大会で上位入賞するのは、食事にストイック過ぎない人」と話します。

ボディビル世界選手権優勝 川中健介選手
言葉を選びながら丁寧に取材に応じてくれました

ボディビルの楽しさについて尋ねると、「やればやるだけ効果が出るところ」。

川中選手が筋トレを始めたのは中学2年の頃。

『ドラゴンボール』の主人公のような体になりたい、と思ったのがきっかけでした。

高校時代は自宅近くのジムに通い、3年生で全国高校選手権大会個人優勝を手にします。

東海大学2年生と3年生の時、全日本学生選手権個人連続優勝。

4年生の学生選手権では後輩の指導に当たり、東海大学体育会ボディビル部を日本一に。

自身はより難度の高い大会に絞って挑戦しました。

ボディビル世界選手権優勝 川中健介選手
優勝の盾を手に

40歳からのマスターズまで続けたい

世界選手権では、海外選手の筋肉の大きさに圧倒されました。

自身の優勝を「ポージングに工夫を凝らし、バランスの良さをアピールしたことが勝因では」と振り返りますが、「大きな筋肉の必要性は強く感じた」と言います。

現在は、筋肉を大きくするため負荷を上げ、ほぼ毎日2時間半〜5時間のトレーニングをしているそうです。

ボディビル世界選手権優勝 川中健介選手
ポージングに工夫
ボディビル世界選手権優勝 川中健介選手
バランスの良さをアピール

他の競技に比べ、長く続けられるというボディビル。

40歳以降は若い頃より筋肉がくっきり出やすいそうで、「60歳でもムキムキな体でいたい」と話します。

春からは社会人。

仕事とボディビルを両立し、世界選手権シニアカテゴリーでの優勝を目指します。(取材・執筆/倫)