「家族で楽しむプライベートガーデンを作りたい」「庭のメンテナンスを楽にしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、庭のリフォームにはそれなりに費用もかかるため、失敗しないためのポイントを押さえて多くことが大切です。
この記事では、庭のリフォームについて、費用相場やデザインのアイデア、失敗しないポイントなど幅広く解説します。また、ウッドデッキの設置、芝生やシンボルツリーの導入、DIYでのリフォーム例など多様な事例、予算に応じたリフォーム方法やメンテナンスについてもご紹介しますので、希望に沿った庭を実現するためにぜひ参考にしてください。
公開 2024/01/28(最終更新 2024/03/25)

予算別!庭のリフォーム事例9選
庭のリフォームを検討する際にまず気になるのがどの程度の費用がかかるかという点ではないでしょうか。ここでは、予算別に可能な庭のリフォーム事例を9つご紹介します。
50万円未満でできる庭のリフォーム
50万円未満という予算の制限があっても、工夫次第で魅力的な庭へと変身させることは十分可能です。できるだけ費用を抑えつつ、庭の価値を高めるリフォーム事例をご紹介します。
庭の全面に砂利を敷き詰めたリフォーム
砂利を使った庭のリフォームは、コストを抑えながら庭に大きな変化を与えることができます。砂利は比較的安価で手に入り、自分で敷き詰めることも可能です。砂利庭のメリットは、メンテナンスの手間が少なく、雑草の生えにくい環境を作ることができる点。
また、砂利の種類や色を変えることによって、和風からモダンスタイルまで、様々なデザインを実現することができるでしょう。例えば、白い砂利を使って明るく清潔感のある空間を作る、黒やグレーの砂利を用いてモダンで洗練された雰囲気を演出するなど、多様な顔を見せる庭を実現することもできます。
雑草対策にも!芝生貼り付けの庭リフォーム
芝生を貼り付けるリフォームは、庭に自然な緑を取り入れるのにおすすめの方法です。芝生の緑は庭にさわやかな印象を与えるだけでなく、雑草の生えにくい環境を作る効果も期待できます。例えば、既存の草地や土地を整備した上で、ロール状の芝生を敷き詰める方法が一般的です。この方法なら、専門的な知識がなくても比較的容易に施工することができるでしょう。
また、芝生の種類によって見た目やメンテナンスの必要性が変わってくるため、事前に慎重に選ぶことが重要です。耐寒性や耐暑性に優れた芝生を選ぶことで、年間を通して美しい状態を維持しやすくなります。
ガーデニングを楽しめるスペースにする庭リフォーム
ガーデニングを楽しむためのスペースを作るリフォームによって、庭を趣味の場としてより魅力的にすることができます。このリフォームのポイントは、花壇やプランターを設置し、さまざまな植物を植えることで庭に色と生命を吹き込むことです。
また、ベンチや小さなテーブルを配置することで、憩いのスペースとしての機能も期待できます。なお、ガーデニングスペースを設計する際には、日当たりや風通しを考慮し、植物が育ちやすい環境を作ることが大切です。さらに、季節ごとに異なる植物を選ぶことで、一年中変化する庭の美しさを楽しむことができるでしょう。
シンボルツリーで緑のある庭へリフォーム
シンボルツリーとは、家の外観を美しく見せて建物を引き立てる木や、庭の中心となる木のことです。シンボルツリーを植えることで緑の存在感が加わるため、庭を大きく変化させられるでしょう。シンボルツリーとして選ばれる木は庭の中心的な存在となり、四季折々の表情を見せてくれます。
木の種類を選ぶ際には、成長の速さ、大きさ、花や葉の特徴などを考慮してください。例えば、小さめの庭には成長が遅い木や剪定しやすい木を選ぶと良いでしょう。また、秋に美しい紅葉を楽しめる木、春に花を咲かせる木を選ぶことで、年間を通じて庭の見た目を楽しむことができます。
50〜100万円でできる庭のリフォーム
50〜100万円の予算があれば、庭のリフォームをさらに充実させることが可能です。例えば、ウッドデッキの設置、庭全体の造園、サンルームの設置など、より大規模で質の高いリフォームを行うことができます。ここでは、50~100万円でできる庭のリフォームの具体例とポイントを解説します。
ウッドデッキを設置する庭リフォーム
ウッドデッキの設置は、庭を居心地の良いリラックススペースに変えるのに効果的です。ウッドデッキは家の外観との調和、使いやすさ、耐久性を考慮して設計する必要があり、自然木を用いたデッキの設置などが挙げられます。
自然木のデッキの特徴は、温かみのある外観と足触りの良さです。デッキのサイズや形状は、庭の大きさや家族のライフスタイルに合わせて選びましょう。例えば、家族がくつろげるスペースとして大きめのデッキを設置し椅子やテーブルを配置することで、アウトドアリビングのような空間を作ることができます。
庭全体を造園するリフォーム
50〜100万円の予算があれば、庭全体の造園を行うことも可能です。これには、植栽計画、歩道や石畳の設置、照明の設置なども含まれます。例えば、和風の庭園を作る場合、石灯籠や小川、枯山水などを取り入れると良いでしょう。
一方、洋風のガーデンデザインでは、季節ごとに色とりどりの花が咲く花壇や、美しい芝生を配置することが可能です。また、照明を設置することで、夜間でも庭の美しさを楽しむことができるでしょう。
植栽やデザインの計画を練り、プロの造園業者に依頼することで、より洗練された庭に生まれ変わります。
一部にサンルームを設置する庭リフォーム
サンルームの設置は、四季を通じて庭を楽しむのにおすすめの方法です。サンルームは、自然光を取り入れつつ雨風や害虫から庭を守ってくれます。例えば、庭に面した場所にサンルームを設置することで、冬でも暖かく快適に過ごすことが可能です。また、サンルーム内には、ガーデニング用の植物や家具を配置し、小さなオアシスのような空間を作っても良いでしょう。
サンルームのデザインや材質は、家の外観に合わせて選ぶことが重要です。ガラスの量やフレームの色など細部にまでこだわることで、より快適なリフォームが実現します。
100万円以上でできる庭のリフォーム
100万円以上の予算をかけられれば、庭をより独創的かつ豪華にリフォームすることも可能です。この予算の範囲内では、子供向けのツリーハウスの設置や、リゾート風のプライベートガーデンの造成など、特別な空間を作り出すことができるでしょう。
見た目の美しさを追求するだけでなく、家族の様々なニーズに応えることができます。ここでは、100万円以上でできる庭のリフォーム例とポイントを見ていきましょう。
子供も楽しめるツリーハウス付きの庭リフォーム
ツリーハウスを庭に設置することで、子供たちにとって遊び場の範囲が広がります。
ただし、ツリーハウスのリフォームでは、安全性と楽しさを両立させることが重要です。事例としては、頑丈な木材を使用し、安全な階段やバルコニーを備えたツリーハウスなどが挙げられます。
デザイン面では、子供たちの想像力を刺激するおとぎ話に出てくるような外観のツリーハウスが人気です。また、ツリーハウスの中には、遊び道具や本を置くスペースを作ることもできます。ツリーハウスの設置により、子供たちにとっての冒険の場を作るとともに、家族の思い出に残る特別な空間を演出できるでしょう。
リゾートのようなプライベートガーデンにする庭リフォーム
100万円以上の予算があれば、自宅の庭をリゾートのような贅沢なプライベートガーデンに変えることも可能です。具体的な事例としては、プールの設置や、トロピカルな植栽、リラックスできるラウンジエリアの設計などが挙げられます。
プールを庭の中心に設置すれば、夏の暑い日に家族や友人と楽しむことができるスポットになるでしょう。また、パームツリーや色とりどりの花を植えることで、南国リゾートの雰囲気を醸し出すことも可能です。ラウンジエリアには、快適な屋外用家具や日よけを配置し、日々のストレスを忘れるような癒やしの空間を作り出してみてはいかがでしょうか。
庭のリフォームの失敗しないポイント5選
庭のリフォームを綿密な計画なく進めると、失敗するリスクがあるので注意が必要です。ここでは、庭のリフォームを成功させるためのポイントを5つご紹介し、それぞれの重要性を解説します。
テーマを決める
庭のリフォームにおいて、まず重要なのは「テーマの設定」です。テーマを明確にすることで、リフォームの方向性が定まり、具体的なデザイン設計や植栽の選定などがスムーズに進むでしょう。
例えば、和風、モダンスタイル、子供が遊べるファミリー向けの庭など、テーマによって選ぶ植物や配置する設備は異なります。テーマが定まっていないと統一感のない庭になりがちで、施工してから後悔する原因となりかねません。
メンテナンスにかかる手間、費用を考慮する
次に、リフォーム後のメンテナンスにかかる手間と費用を考慮することも大切です。例えば、手入れが簡単な低木や多年草を選ぶことで、日々のメンテナンスが楽になります。
逆に、高い手入れが必要な植物や設備を選ぶと、時間もコストもかかり、結果的に庭を楽しむことが困難になるかもしれません。メンテナンスが簡単かどうかを考慮することで、庭を長期的に美しいまま維持しやすくなります。
庭を快適に使えるようにする
庭のリフォームでは、使う人のニーズを押さえて快適に過ごせる空間作りを目指すことが重要です。例えば、家族が集まるスペースや趣味のためのエリアを設けることで、より庭を活用できるでしょう。
また、適切な日よけや雨の日でも使えるカバーの設置も忘れてはいけません。季節ごとの変化を楽しめる植栽計画や、夜間でも使える照明の設置も検討すると良いでしょう。庭を家族が集まる居心地の良いスペースにすることで、リフォームの満足度がより高まります。
アプローチをつくって外に出やすくする
アプローチの整備は、庭に出やすくするために重要です。アプローチを作ることで家から庭への移動がスムーズになり、外に出る機会を増やすことができます。
ただし、アプローチは庭への入口となるため、安全で使いやすい設計にしなければなりません。例えば、歩きやすい材質の選定や、夜間も安全に歩ける照明の配置などがポイントです。アプローチを上手く作れれば、家族が庭を気軽に利用することができ、庭の魅力を最大限に引き出すことができるでしょう。
予算は優先度をふまえて考える
最後に、予算の優先順位を明確にすることが大切です。全てを一度に実現しようとすると、予算オーバーになるリスクがあります。必要な工事や設備を優先し、余裕があれば追加のアイテムを検討すると良いでしょう。
また、予算に応じて段階的にリフォームを進めることもひとつの方法です。これにより、無理なく理想の庭を実現することができるでしょう。
DIYでの庭リフォーム例や注意点
DIYで庭のリフォームを行う場合には、正しい方法と注意点を理解しておくことが欠かせません。手軽さと経済性を兼ね備えたDIYリフォームを実現するために、ここではDIYでできる庭のリフォーム例を3つご紹介し、それぞれのメリットと注意点を詳しく解説します。
DIYでできる庭のリフォーム3選
DIYで庭をリフォームすることで、コストを抑えつつもオリジナルの庭を作ることができます。手軽にできるリフォーム例を見ていきましょう。
プロでなくても扱いやすい人工芝でリフォーム
人工芝は扱いやすく維持費も安く済むため、DIY初心者にもおすすめの庭のリフォーム方法です。人工芝を敷くことで、本物の芝生のような見た目を実現しつつメンテナンスが容易な庭に変えることができます。
例えば、もともと芝生が生えにくい土質の庭や日当たりが悪く芝生の育成が難しい場所でも、人工芝を敷くことで1年中緑豊かな庭を実現できるでしょう。人工芝の大きなメリットは、水やりや剪定が不要な点です。泥はねや害虫の心配もあまりないため、子供やペットがいる家庭にも適しています。
準備工程が少ない砂利を敷いたリフォーム
砂利を使った庭のリフォームは、準備工程が少なく、比較的簡単に庭の雰囲気を変えることができる方法です。砂利には多様な色や種類があり、デザインに合わせて選ぶと良いでしょう。
例えば、和風の庭には白や黒の砂利を敷き詰めることで、シンプルで落ち着いた雰囲気を作ることが可能です。また、砂利は水はけが良く雑草が生えにくいため、メンテナンスの手間が省けます。ただし、砂利を敷く際には、下地を平らにする作業や雑草防止のためのシートの敷設が欠かせません。
製品化されたキットでウッドデッキを設置
製品化されたキットを使用してのウッドデッキ設置は、DIYリフォームの中でも人気があります。キットなら部品が予めカットされており、組み立ても簡単です。ウッドデッキを設置すると庭をリビングスペースのように活用できるため、家族や友人との時間を存分に楽しむことができるでしょう。
また、ウッドデッキは庭の見た目を大きく変え、家全体の印象を向上させるのに効果的です。設置する際には、デッキの耐久性や防腐処理など、長期的に使用することも念頭に置いてください。
DIYで庭をリフォームするときの注意点
DIYで庭のリフォームを行う際、成功へ導くためには注意点を押さえておく必要があります。特にDIY初心者であれば、ムダな労力やコストを省くためにも、計画的に進めることが欠かせません。ここでは、DIYで庭をリフォームする際の主な注意点と、それぞれの重要性を解説します。
DIY初心者は道具や技術不要の簡単なことから始める
DIY初心者なら、まずは道具や特別な技術がいらない簡単な作業から始めることが重要です。例えば、小さな花壇を作る、簡単な装飾品を設置するなど、小規模でシンプルなことから手を付けると良いでしょう。初心者でも容易に作業を進めることができるため、少しずつ自信が付いていきます。
失敗した場合のリスクを軽減できれば、より挑戦しやすいかもしれません。スモールステップを踏むことで、DIYの基本的な技術や知識を身に着けるのにも役立ちます。
日当たりをシミュレーションする
庭のリフォームでは、日当たりのシミュレーションを行うことが非常に重要です。
特に植物を植える場合、その種類によって日光の必要量が異なるため、庭のエリアごとに日当たりをあらかじめ確認しておくことが欠かせません。シミュレーションを行うことで、植物が健康的に成長するための最適な場所を決めることができるでしょう。日当たりがあまり良くないエリアには日陰に強い植物を選ぶなど、計画的に進めることが大切です。
採寸ミスに気を付ける
DIYでの庭リフォームでは、採寸ミスに特に注意しなければなりません。
例えば、花壇の境界線やウッドデッキのサイズ決定など、正確な採寸が求められる作業は多いです。採寸ミスは、材料の無駄遣いや見た目の不具合、さらには安全上の問題を引き起こす可能性があるため、慎重に採寸を行いましょう。必要な寸法をあらかじめ確認しておき適切な道具を使用することが大切です。
大型設備の設置や電気工事は業者へ委託がベター
DIYで庭のリフォームを行う際、大型設備の設置や電気工事は専門の業者に委託するのが望ましいです。これらの作業は専門的な知識や技術、適切な道具が必要であり、DIYでは安全性や品質を確保するのは難しいかもしれません。
例えば、照明設備の設置は電気工事の知識がないと大きなリスクが伴います。専門業者に依頼することで、安全かつ高品質な作業が保証され、のちのちのトラブルを避けることができるでしょう。なお、専門業者に依頼するとコストがかさむと思われるかもしれませんが、初心者がDIYで行うと時間がかかるうえ失敗するリスクがあります。業者に依頼すればスムーズに作業を進められるので、長期的に見てコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
上記でご紹介した点以外にも、DIYで庭のリフォームを行う際には、以下の点に注意してください。
・安全性の確保
特に重い材料や道具を使用する際には、不慮の事故を防ぐためにも安全な作業を心がけましょう。
・あらかじめ計画を立ててリフォームを行う
庭のリフォームを行う際には、途中で思わぬ失敗に見舞われないよう、必要な材料や道具などをあらかじめ確認し、計画に沿って行うことが大切です。
・地域の規制の有無を確認しておく
庭のリフォームと一口に言ってもさまざまな内容が含まれます。一部のリフォームは自治体の規制に触れつ可能性があるため、あらかじめお住まいの自治体などに規制の有無を確認しておくのがおすすめです。
・天候による影響への対応
庭のリフォームは屋外で行う作業なので、雨が降ると計画通りに進まない可能性が高いです。そのため、天候の変化に柔軟に対応できる体制を整えておくと良いでしょう。
・リフォーム後のメンテナンスも忘れずに
庭のリフォームは一度行えばずっとその庭の状態が続くわけではありません。リフォーム後のメンテナンスに必要な手間やコストの面もあらかじめ見積もっておきましょう。
DIYでの庭のリフォームを計画的に進めることで、自分ならではの美しい庭を作ることは十分に可能です。注意点をあらかじめ押さえて隠岐、オリジナルの居心地の良い庭を実現してみてください。
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