昨年11月26日に開催された第76回全日本合唱コンクール。
大学職場一般部門混声合唱の部で銅賞を受賞した「Coro Ponte(コーロ ポンテ)」を取材しました。

公開 2024/02/03(最終更新 2024/03/25)

仲の良い、第二のわが家のような合唱団

「Coro Ponte」は県立船橋高校合唱部の卒業生からなる混声合唱団。
イタリア語で「coro」はコーラス、「ponte」は橋を意味します。
橋には船橋の橋と、「卒業生、在校生との架け橋」という意味が込められているとのこと。
団員は、昨年高校を卒業したばかりの10代から30代半ばまでの30人。
昨年4月に結成10周年を迎えました。

「船橋高校合唱部は生徒同士の仲が良く、Coro Ponteも同期同士、先輩と後輩、どの年代でも仲がいいと思います」と団長の道順拓哉さん。
創団メンバーで指揮者の吉田宏さんも「多くを語らなくてもお互い分かり合える」と言います。

コロナ禍の練習ではさまざまな制約がありましたが、道順さんは「あまり心配はなかった」そうです。
「顔を合わせて一緒に過ごせただけで良かったし、集まるだけでいつもの明るさが戻った。帰ってくるのが当たり前と思う、第二のわが家のような合唱団です」と言います。
人とのつながりの喜びを伝える音楽
道順さんが船高合唱部に入部を決めたのは、合唱部の歌に「高校生の部活だけど本気でやっている人たちが作る音楽はすごい、と心をつかまれた」からだそう。

自分の想像をはるかに超えていたと言います。
「合唱とは」との問いかけに「人の声と声で作るハーモニーは、人とのつながりのありがたさや素晴らしさを、歌う側も感じるし、聴く人にもより直接的に伝えられる音楽だと思う」と答えてくれました。
3月に単独演奏会を開催し、コンクールで歌った自由曲「無言頌(むごんしょう)」を含む組曲を披露します。

「銅賞は悔しいが、成長した姿を見てもらいたい」と道順さん。
他に、指揮者の吉田さんいわく「高校生では選ばないような昭和の名曲」を演奏予定。
「社会人も多くなったメンバーたちに、いろいろな曲に触れてもらいたいとの『先輩心』から選びました」とのこと。
彼らの息の合ったハーモニーが会場中を包み込むことでしょう。(取材・執筆/松)
日時/3月16日(土)午後6時半開演(午後6時開場)
場所/市川市文化会館小ホール
住所/千葉県市川市大和田1-1-5
料金/一般2,000円、学生1,000円
問い合わせ
メールアドレス/coroponte@outlook.jp
X(旧Twitter)/@CoroPonte
チケットはこちらから/https://t.livepocket.jp/e/coroponte_4thconcert