コロナの第1波が始まったのは2020年冬。
部活動の時間が1時間に制限され、絶対的な練習量不足の中で、先輩たちは悔しい思いのまま卒業していったと言う弓道部の早川監督。
ここ最近やっと練習量が十分とれるようになり、それが千葉県高等学校弓道新人大会団体の部で、男子優勝・女子準優勝という結果につながったと言います。
監督/早川輝行先生
部員/50人
公開 2024/03/02(最終更新 2024/03/25)

「勝つカルチャー」を醸成し続けて

主将の渡部はるかさんと副将の北村正磨(しょうま)さんは、「監督から『文化の醸成』ということをいつも言われています。試合に勝ったことをその一回限りにするのではなく、『勝つカルチャー』として次につなげていくようにと。最近になって、先輩たちから教わった技術や『勝つカルチャー』をうまくつなげられるようになってきていると思います」と話します。
部をけん引する2年生になった今だからこそ実感できることなのかもしれません。
弓道ってどんな競技? その魅力は?
北村さんが弓道を始めた理由は「礼儀作法を身に付けることができると思ったから」と話すように、真面目で礼儀正しい部員が多い弓道部。

練習開始前に正座して一礼、そこからは全員黙々と弓を引きます。
聞こえるのは弦が矢を放った時の音と、矢が的に刺さる音だけです。
「弓道を始めて集中力・精神力が高まった」と渡部さんが言う通り、部員の目は的だけを見つめ、呼吸を整えて矢を放ちます。

試合では5分30秒以内に4回矢を放たなければなりません。
そして勝つためには、28m先にある直径36cmの的に矢を当てなければならないのです。
「5分30秒という短い時間に自分の力を出し切るのが弓道の面白さ」と北村さんは教えてくれました。
試合では競技が始まったら監督も声を掛けられず、正に自分との勝負です。
自分が今まで練習や経験を積んできた事を信じて弓を引くのみです。
大きな可能性を信じて弓を引け!
津田沼高校弓道部!(取材・執筆/福)
