誰かの「いらない」を、他の誰かの「欲しい」に。

松戸市リサイクルセンター内の「リユース工房くりんくる」は、粗大ごみとして出されたものに新たな命を吹き込む、手づくりの工房です。

公開 2024/03/01(最終更新 2024/03/25)

ちいき新聞ライター

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拭いて磨いて直して「くりんくる」

松戸市 リユース工房 くりんくる
松戸市リサイクルセンター

松戸市リサイクルセンター入り口ゲート左手、大きな建物の1階にある「リユース工房くりんくる」。

ここで市内の社会福祉法人「まつかぜの会」と「松里福祉会」のメンバーが、不用品のリユースに取り組んでいます。

松戸市 リユース工房 くりんくる
工房での作業の様子。一つ一つ丁寧に清掃していきます

清掃・修理の活動は両事業者が交代で週1回、行います。

これらは根気のいる作業ですが、メンバーは真剣な表情で作業に集中。

「常連さんもいるほどコンセプトが理解され、商品としての出来栄えも評価されています」と話すのは、松里福祉会の小川施設長。

毎週日曜日に開催される販売イベントには市外からも多くの人が訪れ、月100点ほどの販売実績があるとのこと。

リユース品の一部は地域情報サイト「ジモティー」にも出品・掲載しています。

松戸市 リユース工房 くりんくる
再生品が並ぶ展示室

幸せをつないでみんなが笑顔に

工房が生まれたきっかけを、市の環境部廃棄物対策課に聞きました。

「ごみの削減を目指す環境部門と、福祉施設の就労支援を目指す福祉部門が情報を交換。部門を超えた共同作業が始まりでした」と同課課長補佐の会田さん。

粗大ごみの再生作業を福祉施設に任せることで、利用者には就労の機会を提供することができ、市は排出ごみを減らすことができ、さらに市民はリーズナブルな買い物ができるという「三方良し」を実現。

全国的にも例の少ない貴重な取り組みです。

工房には、時には新品同様の品が入荷することもあり、掘り出し物に出合えるチャンス。

これからの引っ越しや新生活シーズンは一層注目です。(取材・執筆/にゃっつ)

松戸市 リユース工房 くりんくる
新品同様の掘り出し物に出合えるかも!?

場所/松戸市リサイクルセンター 1階 再生家具室
住所/千葉県松戸市七右衛門新田316-4
販売日時/日曜日 午前10時~午後3時(休止の場合あり)

問い合わせ
電話番号/047-704-2010
松戸市役所環境部廃棄物対策課

\詳細はこちら/
https://www.city.matsudo.chiba.jp/kurashi/gomi_shinyou/recycle/sodaigomiriyusu.html

ジモティー内松戸市公式アカウント https://jmty.jp/profiles/633bb96f0a9cf51e59291478