夜、布団に入った後に不安や焦りがよぎり眠れなくなる、そんな経験はありませんか?

そんな人のための「とっておきの方法」が、「3つのいいこと日記」です。

教えてくれたのは…

清水栄司さん

清水栄司さん
寝る前の習慣付けでポジティブ思考に。実践することで睡眠の質も良くなるといわれています。

公開 2024/03/13(最終更新 2024/03/08)

ボノ

ボノ

横浜から千葉に移り、ちいき新聞でライターを始めました。取材は歴史物・行政関係が多め。今は卓球を週に7回、ジムで泳いだり、ピアノ教室&弾き語りのライブをやったりと、とても充実した毎日を楽しく過ごしています!

記事一覧へ

プラス思考に転じるとっておきの方法

夜、布団に入った後に不安や焦りがよぎり眠れなくなる、そんな経験はありませんか?

そんな人のための「とっておきの方法」が、「3つのいいこと日記」です。

アメリカの心理学者セリグマン博士は寝る前に「3つのいいこと」(Three Good Things)を書く方法を提唱。

1週間継続するとその後の半年間、幸福感が上がると博士は述べています。

千葉大学教授で子どものこころの発達教育研究センター・千葉大学医学部附属病院認知行動療法センターの長も兼務する清水栄司さんは、この考えに共感。「ぽじれん」と称して、研究に長年取り組み、成果を上げています。

実践方法はシンプル。マイナス思考のループに陥る前に、寝る前に今日一日を振り返り、小さい事で良いので「3つのいいこと」を思い浮かべて、日記に書くだけです。

紙とペンで記すのはもちろん、スマホのメモ機能などへの記録でもOKです。

幸福感アップ!就寝前の新しい習慣 3つのいいこと日記

ささやかな幸せを毎日3つ書き残す

具体的には、「自分ができたこと」「楽しかったこと」「感謝すること」を書きましょう。

例えば「今日は良いお天気で洗濯物を干せた」「かわいい犬と出合った」「友人に話を聞いてもらった」「温かい食事に感謝」など、ささやかな幸せで良いのです。

その幸せを当たり前とせずに、3つ書き出すことが大切です。

「時には他の日と同じことを書いても良いのです」と清水さん。

人間も動物、「嫌なこと」は二度と忘れないように記憶に留めます。

でも「3つのいいこと」を書くと「嫌なことがあっても多くの良い事もあるのだからと、そんなに悪くなかったと思える」「物事をどう捉えるかは自分の選択。冷静に振り返ればできたこと、楽しかったこと、感謝することに目を向けられるようになる」とポジティブ思考になります。

そうすると良い眠りも得られる効果があることが判明しました。

就寝前の新しい習慣

また「3つのいいこと」を続けると一日中、無意識にいいことを探すようになり、周りにいいことがたくさんあると感じられて幸福度もアップ!

「心の健康づくりのためにとにかく始めませんか。ラジオ体操と同じで習慣付けると良い効果が出ます。遊び感覚で楽しくやりましょう」と清水さんは呼びかけています。

この方法は、職場や地域団体などにも少しずつ広まっています。

今抱えているストレスを少しでも解消して、幸福度の高い毎日を送れるヒントになるかもしれません。

\ 「ぽじれん」について詳しくは/

https://www.m.chiba-u.ac.jp/class/rccmd/StressCheck/files/exercise.pdf