大下かるさんは市川市在住のアーティスト。
水彩画の制作を中心に創作活動を行う傍ら、生まれ育った市川市で自然素材を使ったワークショップを開催しています。
公開 2024/03/31(最終更新 2024/03/28)

自由に表現できる絵の世界へ
作品の素材は木の葉や枝やつる、時にカボチャやひょうたんを使うことも。
完成までワクワク、ドキドキな大下かるさんのワークショップは誰もが自由に発想を羽ばたかせます。

「子どもの頃から絵を描くのが大好きでしたが、小学校の授業で先生から注意されて自信をなくし、だんだんと描かなくなってしまった」と話すかるさん。
しかし、高校で出会った美術の先生が自由に描く楽しさを教えてくれました。
その後、大学進学、IT企業に就職と順調に進みますが、頑張り過ぎて体調を崩してしまいます。
そのとき思い出したのが、高校時代の美術の授業。
通信大学で美術を学び始めると「脳がピチピチするくらい楽しい」と、絵の道に進むことを決意。
人にも教えたいと、認知症予防・ストレス緩和などにも効果的なアートセラピーの資格も取得しました。


制限なくどんな人でも自由に楽しく

ワークショップには視覚障害者もやって来ます。
枝や葉など材料を手渡したりはするものの、ほぼ一人で「手のひらの中の小さな森」を作成。

参加者は「作るのも、周囲からいろんな感想を聞くのも楽しい。プレゼントしたりすることも」と話しているそうです。
「理想とするアートの形は無制限。子どもから高齢者、障害がある人も一緒に、とにかくいろんな物を作っていきたい。絵が苦手という心のブロックを外し、可能性を見つける入り口になれれば」と話します。
今後は作品発表の拠点づくりも検討しています。
かるさんの可能性もさらに広がりを見せそうです。
