せっかく美容室に行ったのに、仕上がりが思っていたのと全然違う!
そういう悲しい経験は、きっと誰にでもありますよね。そんな時はもしかしたら、どんな髪型にしたいのか、美容師さんにうまく伝わっていないのかもしれません。
自分のイメージしているヘアスタイルを正しくオーダーするコツについてまとめました。
公開 2022/11/28(最終更新 2025/09/11)

目次
基本は写真(画像)を見せてイメージを伝えよう

まずは、どんなヘアスタイルにしたいのか、イメージに近い写真(画像)は必ず用意しておきましょう。写真があれば、言葉だけで説明するよりも圧倒的にイメージが伝わりやすくなります。
芸能人やモデルさんの写真を出すことに抵抗のある人もいるかもしれませんが、気にしなくて大丈夫。美容師さんにとっては見本があるほうが有り難く、純粋に参考イメージとして歓迎されるでしょう。もし抵抗があるのなら、ヘアカタログの中から選べば気恥ずかしさも薄れるのではないでしょうか。
美容室での頼み方のコツは、恥ずかしがらずに自分の希望を伝えること。正しくたくさんの情報を伝えることで、自分にぴったりのヘアスタイルを実現してもらえるのです。
とはいえ、写真を見せたのに仕上がりが全然違った!という経験のある方も多いと思います。自分の髪質や美容師さんの技術などさまざまな原因によって、なかなか見本通りにはならない場合もあります。単純に写真を見せただけでは、イメージがうまく伝わっていないのかもしれません。
よりイメージ通りの仕上がりにしてもらうためには写真を見せてどのような頼み方をすればよいのか、オーダーのポイントを解説していきます。
写真は数枚あるとイメージが伝わりやすい
まず、なりたいヘアスタイルのイメージに近い写真は、いくつか用意してみましょう。写真を一枚見せただけでは、そのヘアスタイルの「どんなところに魅力を感じているのか」がうまく伝わらない可能性があるからです。自分の重要視している部分が反映されず、がっかりする結果になってしまうかもしれません。
もちろん言葉で補足して伝えられれば問題ありませんが、なんとなく素敵だと思っていても、うまく説明するのは難しいもの。そんなとき写真が複数枚あれば、美容師さんの視点でそれらの写真の共通点が見つけられるので、どんなヘアスタイルにしたいのかがよりはっきりと伝わります。
理想のイメージを共有するために、ヒントは多い方がよいということです。
イメージもひと言添えられるとベスト!
写真を用意した上で、なりたいイメージを伝えるには頼み方にコツがあります。それは、自分のなりたい「雰囲気」をひと言添えてみることです。
たとえば次の中で、自分のなりたいイメージに近いものはどれでしょう。
・知的で清潔感のある、仕事ができそうなスタイル
・やわらかく、優しそうな雰囲気
・個性的で印象に残るスタイル
・異性からの好感度が高い髪型
・明るく、アクティブなイメージ
・若々しく見えるヘアスタイル
こういった頼み方なら、ヘアスタイルについて詳しい知識がなくても、誰にでもできます。そして、細かいポイントを指定するよりも、自分に合った形でイメージに近い髪型にしてもらえたりするものです。
美容室では、臆することなく、自分の気持ちをはっきり言葉で伝えましょう。なりたいイメージを丁寧に伝えたら、細かい部分は思い切って美容師さんにお任せする方法もアリです。
特に何度も通っていて信頼関係のある美容師さんなら、あなたの髪のことをあなたよりもわかっているかもしれません。
美容師さんには、たくさんの知識があります。イメージをきちんと伝えた上で、任せられる部分は委ねてみれば、思いがけないお気に入りのヘアスタイルに出会えるかもしれませんよ。
具体的な髪型が決まってない時の頼み方

こんな髪型にしたい!とはっきり決まっていれば、写真を見せて具体的なイメージを伝えるといいでしょう。でもどんな髪型にしたいのか、自分でもはっきり決まらない時もありますよね。
今の髪はなんとかしたいけど、どうしたいのかははっきりしない…。
そんな時でも納得のいく仕上がりにしてもらうためには、どんな頼み方をすればよいのでしょうか。失敗の少ないオーダーのコツをいくつかご紹介します。
自分のライフスタイルの状況を伝える
ある程度美容師さんにお任せしたい時には、まず自分について正しく伝えるのが有効です。髪質や顔の形などは見ればわかることですが、わからない部分は話さなければ美容師さんには伝わりません。たとえ素敵なヘアスタイルであっても、それが自分の生活に合っていなければ困ります。
まずは、自分の職業や学校の雰囲気について伝えてみるのはいかがでしょう。仕事や学校は生活の大部分を占める場所ですから、そこに合わせてヘアスタイルを決めれば失敗がありません。次のように、ライフスタイルにあったヘアスタイルを美容師さんにアドバイスしてもらうこともできます。
・毎日スーツを着る仕事なら、髪色が浮かないようにする。
・髪を毎日アップにする職業なら、セットしやすくきれいにまとめられるカットにする。
・校則が厳しめの学校なら、髪色は暗くしておいて休日用にスタイリングで雰囲気を変えられるようにする。
美容院によってはカットやパーマだけでなく、スタイリングの方法を教えてくれる場合もあります。具体的なイメージが自分で決められないときは、自分の生活に合ったスタイルにしてもらえばひとまず間違いありません。
タイムスケジュールと日常的なヘアケアについて伝える
ライフスタイルと合わせて、普段、自分が髪にどれくらいの手間暇をかけるかを伝えておくのもお勧めです。たっぷり時間をかけてスタイリングや髪のケアをしているのか、あまり手間をかけていないのか。それによって、どのようなヘアスタイルにしておくべきかが大きく変わってくるからです。
たとえば毎朝時間がないなら、短時間で仕上げやすいヘアスタイルにしてもらいましょう。この場合、毎朝コテやアイロンでスタイリングすることを前提にした髪型は、残念ながらライフスタイルに合いません。
朝の時短を重視するなら、全体にパーマをあてておいたり、癖の出やすい前髪にだけストレートパーマをしておいたりと、きれいにまとめやすいスタイルを提案してもらえます。
朝の支度以外にも、日常的なヘアケアについては次のようなポイントを伝えると自分にあった仕上がりにしてもらえます。
・シャワーはいつも朝か夜か
・毎日ドライヤーを使っているか
・インバスorアウトバスのトリートメントはしているか
・スタイリングに使うのはオイルか、ワックスか
・美容室へ通う頻度は大体どれくらいか
こういった日常的なケアについても、正直に伝えてみるといいでしょう。
美容室では、見栄を張らずに、自分の苦手なケアなどをしっかり伝えることが重要です。美容師さんは丁寧に相談に乗ってくれて、苦手をカバーできる方法を教えてくれる大切なアドバイザーです。プロの知識で自分に合った提案をしてもらえるように、しっかり情報を伝えましょう。
NGポイントと理由を伝える
美容室でがっかりしない仕上がりにするための頼み方には、もう一つ重要なポイントがあります。それは、自分の「NGポイント」を伝えておくことです。
つい「どんなふうにしたいか」を伝えることにばかり気持ちが向きがちですが、実はこれがかなり大切です。自分にとって「これは嫌だ」というポイントをはっきり伝えておくと、非常に満足度が高くなります。なぜなら、客観的に見て変ではなくても、自分のNGポイントがあれば絶対に本人は満足できないからです。
NGポイントを伝える時には、できればなぜそれが嫌なのかも一緒に伝えてみましょう。たとえば、次のように伝えられると、がっかりな仕上がりがかなり防げます。
・顔の輪郭を出したくないから顔まわりは重めに残してほしい。
・前髪は流したいから、眉より上にしないでほしい。
・今伸ばしているところだから、肩より短くは切らないでほしい。
・癖が出やすくなるから、あまり軽くしないでほしい。
どれも本人のこだわりなので、言葉にして伝えないと美容師さんにはわかりません。よく考えてみると、実ははっきりしたNGポイントがあったことに気づく人も多いはず。
自分のNGポイントを確実に回避することも、美容室での頼み方のコツなのです。
まとめ
美容室での頼み方には「こうなりたい」と「こうなりたくない」を両方伝えるのが重要です。イメージ通りに仕上げてもらうためには、まずはイメージを正しく伝えなければいけません。
せっかく美容室に行ったなら、納得のいくヘアスタイルで満足して帰りたいですよね。美容室での会話が苦手な人も、すべては成果のためと思って。あらかじめ、必ず伝えたいポイントを絞って考えておくと良いでしょう。