「なぜこども食堂は週1回しかやっていないのか?」。そんな疑問から始まり、誕生したのが「みんなのダイニング」。ここから見えてくる、こども食堂の新たなカタチとは?

公開 2024/04/17(最終更新 2024/04/14)

ゆき

ゆき

元々インドア派でしたが、市川市に住み始め街歩きが趣味に。島巡りもしています。がんサバイバーサポート中。医療・介護にも興味あり。ネコとお笑い好き

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こども食堂の課題と新たな挑戦

2012年ごろから始まり、現在、全国に9000以上あるといわれているこども食堂。

しかし、そのほとんどがボランティアによる運営のため週1回以下の営業が多く、日々の支援が届きにくいというのが現状です。

「平日週5日営業できるこども食堂を」。

そう考えていた大居純人さんは、実現に向けて23年4月、市川に会社を設立。

極力農薬を使わない地元野菜の定期販売や、企業に冷蔵庫を設置しサラダなどを販売するサービス、買い物に行きづらい人のための食品や日用品の店舗販売などさまざまな事業を行い、そこから得た収益で「みんなのダイニング」を運営しています。

現在は週2日(月・木)の営業ですが、10人のスタッフと力を合わせ、目指すは週5日営業。

「新しいモデルとして全国に広め、週5日営業するこども食堂を増やしていければ」と夢を語ります。

【市川市】目指すは週5日営業!こども食堂「みんなのダイニング」
「みんなのダイニング」外観
【市川市】目指すは週5日営業!こども食堂「みんなのダイニング」
「みんなのダイニング」スタッフの皆さん

たくさんの笑顔と夢をつなぐ場所

「こども食堂=貧困というイメージをなくしたい。誰でも来られる地域のコミュニティーの場を作り、孤食をなくすのが目的」と大居さんが話すように、「みんなのダイニング」は、ただ食事をするだけの場所ではありません。

マジックや紙芝居、宝探しゲームなどイベントも盛りだくさん。

【市川市】目指すは週5日営業!こども食堂「みんなのダイニング」
マジックショーに目を輝かせる子どもたち
【市川市】目指すは週5日営業!こども食堂「みんなのダイニング」
【市川市】目指すは週5日営業!こども食堂「みんなのダイニング」
読み聞かせをするひらさん

常連客の母親は「食が進まない子なので、夫の帰りが遅い日は一人で食べさせるのがすごく大変。ここならスタッフやお客さん同士で話をして楽しいし、肩の荷も下ります。子どもも違う年齢の子と接することができる社交場」と話します。

薬膳インストラクターとしても活躍するスタッフの千葉信子さんは「今は他店からお弁当を取ったり、飲食店の厨房を借りて作ったものを提供したりしていますが、いずれは厨房付きのこども食堂をと考えています。食に関するワークショップも行っていきたい」と抱負を語ります。

【市川市】目指すは週5日営業!こども食堂「みんなのダイニング」
「デザートもどうぞ」スタッフの千葉さん
【市川市】目指すは週5日営業!こども食堂「みんなのダイニング」
この日は栄養満点の手作り料理(通常はお弁当メニュー)
【市川市】目指すは週5日営業!こども食堂「みんなのダイニング」
今日は手作りスペシャルデザート!

「気軽にくつろげる場所なので、一度遊びに来てみてください。一緒に楽しみましょう!

「みんなのダイニング」お客さんとスタッフと共に。左から2番目が代表の大居さん

こども食堂「みんなのダイニング」
営業日時/月・木曜 午後6時~午後8時
住所/千葉県市川市市川4-7-5(エフプラス内)
料金/大人400円、中学生以下無料
※要予約 
※4月20日(土)午後1時~午後3時、お楽しみイベント開催!
電話番号/050-1808-4604