守谷中央図書館は、人口8万人未満の市区における年間予約件数が28万827件で全国1位、個人貸出数は96万7000点で全国2位を誇ります(※)。本との出合い方を工夫している同図書館を訪ねました。

※日本図書館協会「図書館年鑑2023年版」による

公開 2024/05/02(最終更新 2024/05/02)

ちいき新聞ライター

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育児コンシェルジュが笑顔でお出迎え

図書館1階の「児童フロア」に入ると、ピンク色のエプロンを着けた「育児コンシェルジュ」が笑顔でお出迎え。

保育士や幼稚園教諭の資格を持った女性スタッフで、親子連れに子ども向けの本選びを手伝ってくれたり、子育ての悩みを聞いてくれたりします。

子ども連れで来館しても「一人でゆっくり本を探したい」という人には、コンシェルジュが子どもを短時間預かるサービス「読書応援タイム」が好評(予約制)。

月曜(休館日と祝日を除く)の午前9時30分〜午後2時には、生後6カ月〜未就学児を対象に、おも
ちゃで遊んだり絵本の読み聞かせもしてくれます。

全国2位!本との出合い方を工夫する「守谷中央図書館」【茨城県守谷市】
「遊べる壁面」を整える育児コンシェルジュ

わくわく感が広がる「おはなしのへや」

児童フロアには、コンシェルジュが色画用紙などで壁面を飾った「おはなしのへや」があり、市内のボランティアグループが赤ちゃんや幼児を対象にした「おはなし会」を開いています。

全国2位!本との出合い方を工夫する「守谷中央図書館」【茨城県守谷市】
色画用紙などで飾った「おはなしのへや」の壁面

部屋いっぱいに、1冊の本をまるごと探検する「わくわく感」が広がります。

本を楽しむ子どもたちの姿に、大人たちもにっこり。

世代を超えた交流の場やママ友たちの出会いの場にもなっているそうです。

全国2位!本との出合い方を工夫する「守谷中央図書館」【茨城県守谷市】
子どもの想像力を膨らます「布絵本コーナー」

「学校司書」が教育現場で活躍

守谷市は、市内の小・中学校全13校に「学校司書」を配置して、教育現場で必要な本の貸し出しを積極的に進めています。

館長の平塚恭子さんは「読書は考える力や想像力を伸ばします。幼少期に記憶に刻んだ読書の楽しさは、大人になってからもよみがえります。読書を重ね、人生を豊かにしてほしいと思います」と話しています。(取材・執筆/寅)

全国2位!本との出合い方を工夫する「守谷中央図書館」【茨城県守谷市】
「おはなし会」ではボランティアによる絵本の読み聞かせも

守谷中央図書
住所/茨城県守谷市大柏937-2
開館/午前9時〜午後7時(第1月曜、年末年始、特別整理期間休館)
電話番号/0297-45-1000