強く長く光るゲンジボタル。

少し弱くぱっぱっと光るヘイケボタル。

今年も昭和の森ではゲンジボタルが見る人の心を和ませます。

公開 2024/05/27(最終更新 2024/05/22)

ちいき新聞ライター

ちいき新聞ライター

地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

記事一覧へ

夜空に優雅に舞う、光る=ゲンジ

ゲンジボタル(昭和の森HPより)
ゲンジボタル(昭和の森HPより)

6月1日(土)2日(日)7日(金)8日(土)9日(日)の5日間、千葉市昭和の森・湿生植物園周辺でゲンジボタルの観賞会が開催されます。

昭和の森では1995(平成7)年に水生生物の調査が行われゲンジボタルの生息が確認されました。

それ以来観察会を続け、2021年からはより多くの市民にホタルを楽しんでもらおうと「ホタル観賞会」を開催してきました。

5日間の開催で3000人以上がホタルの幻想的な光を堪能しています。

ゲンジボタルの名前の由来は諸説ありますが、ヘイケボタルより強く光るので、源平合戦の結果になぞって「強いのは源氏」となったとか。

平安時代の物語『源氏物語』の主人公、光源氏から「光る=源氏」となったともいわれます。

今回の観賞会で見ることができるのはゲンジボタル。

強く長く光を放ち、優雅に舞う様子を楽しめます。

1匹のホタルの光がまるで合図のように

日没からおよそ30分たつとホタルが光り始め、周囲が暗くなるのに合わせあちらこちらで次々と光の舞いが繰り広げられます。

自然の中でたくさんのホタルが神秘的に光る様子は時として夜空に輝く星々を眺めているかのような錯覚に陥り、時がたつのを忘れて見入ってしまいます。

昨年の参加者からは「ホタルを初めて見た」「私の手にホタルが止まった」などさまざまな感動の声が上がっていました。

ホタルの出現する湿生植物園の風景
ホタルの出現する湿生植物園の風景

ホタルの生育環境をみんなで守ろう

昭和の森ではホタルの生育サイクルに合わせて周辺の草刈りや水路の整備をし、一年を通して自然生態系に配慮した管理を行っています。

管理事務所担当者は観賞時の注意事項として、「ホタルに懐中電灯や携帯電話などの強い光を当てないこと。捕って持ち帰らないこと。また、地面がぬかるんでいるので滑りにくい靴や長靴を履いて来るのがお勧めです」と呼びかけます。

当日は観賞会場までの案内や観賞用パンフレットの配布もあり、簡単な説明を聞くこともできます。

本格的な夏が来る前にゲンジボタルの光に包まれながらゆったりとした気分を味わってみてはいかがでしょうか。(取材・執筆/Jack)

ホタル観賞会のお知らせポスター
ホタル観賞会のお知らせポスター

ゲンジボタル観賞会in 昭和の森

日時/6月1日(土)・2日(日)・7日(金)・8日(土)・9日(日)
   各日午後7時~午後8時30分(午後8時45分閉門)
   ※雨天中止(昭和の森HPで確認を)
会場/昭和の森
住所/千葉市緑区士気町34
駐車場/1時間100円、第1・2駐車場を利用
料金/入場無料

問い合わせ
電話番号/043-294-3845
     昭和の森管理事務所