流山市前ヶ崎の住宅街に美しく咲く、多種多彩なあじさい。住民たちが竹林の傾斜地を開拓し、通り沿いにあじさいを植えてから30年以上、地域の人々の協力によって整備され、すっかり地元の名所になりました。
公開 2024/05/31(最終更新 2024/05/31)

色とりどりのあじさいは住宅街の癒やし
あじさい通りの整備作業は、地域の南柏本州団地自治会が計画し、除草・剪定など年度内に数回行われます。

今年も5月12日に除草作業が行われ、汗ばむ陽気の中で自治会の面々は斜面をもろともせず一生懸命取り組んでいました。



「花を見る人の表情はみんな幸せそう。だから私たちも頑張れる。あじさい通りは流山の宝です」と、笑顔で草刈りに励む自治会員の出口さん。
開拓当初からあじさい通りに携わってきた野口義夫さんも、「整備・維持は大変だけれど、見に来てくれた人があじさいに感動している様子を見るとうれしい」と目を細めます。
道路脇には、近隣住民の粋な計らいによって木製のベンチやテーブルも設置され、まさに住宅街のオアシスとなっています。

地元自治会と流山高等学園と協働で整備
地域住民の高齢化が進む中で今後の手入れが困難になることを懸念し、数年前から県立特別支援学校流山高等学園(松見和樹校長)と協働。
平日は同校の流通コースの生徒たちが整備作業を行います。
木工コースの生徒は急斜面に丸太で足場を作り、美術部の生徒は看板を作成。流通コース担当の安西教諭は「地域と連携・協働した体験学習を今後も続けていきたい」と力強く語りました。
あじさい通りが今後も美しく存続するためには、多くの人たちの協力が望まれます。

住民も見物人もほっこりと安らぐ場に
「大勢見に来てくれるのは本当にうれしいのですが、道幅は狭く駐車場もありません。徒歩か公共交通機関の利用をお願いします」と自治会長の谷昭彦さん。
誰もが気持ちよくあじさいを楽しめるように、路上駐車はやめましょう。
写真撮影時には、歩道沿いの足元のブロックにも注意を。(取材・執筆/Uchi)
