西千葉学園通り沿いで、みんなで野菜を育て、歩いて楽しいまちを作るプロジェクトが進行中。
千葉大学の学生と地域住民、千葉市、企業が連携して活動しています。
公開 2024/05/31(最終更新 2024/05/27)

ねんじ
3人の男子の育児に奮闘中の母ちゃんライター。趣味は、寝ること、食べること、時々キャンプ。身近な地域でキラリと輝く人や物に目を向け、読んだ人が元気になれるような記事を書くことが目標です。
記事一覧へ多くの人や団体と連携して活動

「アーバンファーミング」とは、都市部で農業を行うこと。
昨年11月より、千葉大学都市計画松浦研究室の学生が主体となり、西千葉学園通り沿いの一部で野菜や植物をみんなで育てる「西千葉アーバンファーミング」がスタートしました。
千葉大学・千葉市・株式会社ZOZOは、地域社会への貢献などを目的として包括的連携協定を結んでおり、用地は「ZOZOの広場」の一角を借用。
千葉市からはプランターの提供などの協力を得ました。
地域住民が主体となり西千葉学園通りの使い方やまちの将来を考えて活動する「みんなのみちばたプロジェクト実行委員会」とも協働。
プランターの設置や種まきなどのイベントを1カ月に1回開催しています。
3月30日に開催されたイベントでは野菜の収穫と採れたての菜の花を使ったパスタの試食を行い、参加者からは「子どもが野菜をたくさん食べられた」などの感想が聞かれました。
野菜の成長に目を留め、水やりを積極的にしてくれる人たちも増えているそうです。


野菜の成長とともに広がる地域の輪
活動には山武市で農業を営む「快晴食農」代表の前原茂晴さんもアドバイザーとして参画。
地域の人に野菜を育てる楽しさや新鮮な野菜のおいしさを知ってほしいと願います。
松浦研究室のメンバーは同大学の大学院生5人。
修士1年生の廣江さんは「農とのつながりを身近に感じられるようになった。人と人とが思い合う地域になれたら」と語り、博士3年生の何さんは、「もっと緑が広がり、みんなが集い、憩えるまちを目指したい」と話します。
准教授の松浦健治郎さんは「学生が地域住民などと直接関わる中で、より主体的に考え、行動するようになった。地域の人たちが地域に関心と誇りを持てるよう活動を続けたい」と展望を語ります。
若草のもゆる季節、自然と触れ合いながら人と人がつながり、地域が人を育て、人が地域を育ててゆく、そんな未来の可能性を感じました。

※問い合わせ
メール/nuf1118matsuken@gmail.com
千葉大松浦研