ちょんまげと手作りの甲冑(かっちゅう)姿でサッカーW杯で日本代表を現地で応援したり、ボランティア活動に奔走したり。
昨年3月11日にはNHK Eテレ「ワルイコあつまれ」に出演するなどメディアでも有名人、ちょんまげ隊長「ツンさん」こと角田寛和(つのだひろかず)さんは松戸の「靴屋さん」です。
公開 2024/07/18(最終更新 2024/07/17)

できる事を できる人が できる時に

角田さんにとってボランティア活動は「趣味」の一つ。
無理せず可能な範囲で活動し、義務感を持たないこと。
「継続」ならぬ「『断続』は力なり」と考えているとか。
常備しているのは、自家用車と安全靴とヘルメットくらい。
必要な資材や食材は都度調達します。
幸いなことに、今までの活動で知り合った仲間からの差し入れや協力があることが、靴屋を経営しながら続けられる秘訣(ひけつ)でしょうか。
本も執筆、講演活動も国内外で500回以上と、日々飛び回っています。

ボランティア活動の今とこれから
きっかけは2011年3月11日に起こった東日本大震災でした。
「靴屋の自分に今できる支援を」と、靴600足を避難所3カ所に届けました。
以降、2014年広島土砂災害、2015年鬼怒川氾濫による常総水害、2018年西日本豪雨災害など、「できる範囲で」支援活動を続けています。
今年元日に発生した能登半島地震では、1月7日に現地入り。
3月までに計5回の炊き出しを行い、約2000食を提供しました。


また、被災地の子どもたちをサッカーW杯へ招待する活動も、2014年ブラジル大会から始めています。
2022年カタール大会では、「トモにカタールへ!!!」プロジェクトで400万円の寄付金を集め、被災地の高校生と大学生計8人を招待。
2026年大会への招待も計画しています。

お金の寄付も「心」の寄付も大歓迎
活動にお金がかかるのは事実ですが、金銭だけでなく、労力、知識や知恵、食材や衣類の寄付、そして機材の貸与、さらには「頑張って」「ありがとう」などの声掛け、SNSやメディアでの紹介も「力になります」と角田さん。
「課題は地元でのPR不足。今考えているのは、福島の子どもたちを支援するために作った、マーチングの実話の映画『MARCH』の上映会を地元の松戸で開くこと。子どもたちの活躍を多くの人に見てもらいたい。一緒に活動できる仲間も増やせたら」と話しています。(取材・執筆/コラてつや)

※問い合わせ
電話番号/090-4485-5000
メール/tsun2005tsun2005jp@gmail.com 角田