訪れた国や地域90以上、海外への旅は223回。旅行作家の秋山秀一さんが、自身で撮影した写真とともに、世界の街を歩いた思い出をつづります。

秋山秀一さん
旅行作家、元東京成徳大学教授、NHK文化センター講師。日本エッセイスト・クラブ常務理事、日本旅行作家協会会員、日本外国特派員協会会員。『鎌ケ谷 まち歩きの楽しみ』『世界観光事情 まち歩きの楽しみ』『ウクライナとモルドバ』など著書多数。鎌ケ谷市在住。鎌ケ谷市国際交流協会(KIFA)会長、鎌ケ谷市都市計画審議会会長。

公開 2024/08/24(最終更新 2024/08/26)

編集部

編集部

千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

記事一覧へ

丘を登りながら青い海など眺めを楽しむ

ヌメア
F.O.L.の丘から眺めるモーゼル湾の風景

ニューカレドニアは、オーストラリアの東方にある、南太平洋上のフランスの海外領土である。

イギリス人の探検家ジェームズ・クックが1774年にこの島を「発見」した。

海洋博物館内にはクックの名前が書かれた写真付きの椅子が置いてあり、ジェームズ・クックの名前の付いた通りもある。

フランス領になったのは、1853年のことである。

ヌメア
ジェームズ・クック通り

首都ヌメアの南、アンスバタ湾の海岸線、ロジェ・ラロック通り沿いには、ホテル、土産物屋が建ち並び、ペタンク場がある。

ヌメア
アンスバタ湾に面して建つリゾートホテル群
ヌメア
アンスバタ湾、ロジェ・ラロック通りにて
ヌメア
ペタンクに興じる人々

ホテル群の南に、高さ131mのウアントロの丘がある。

歩いて登りながら、青い海、サンゴ礁に囲まれた小さな島、貿易風の影響を受けて形成された偏形樹などの眺めを楽しむ。

草の上に横になる。いい気分だ。

ヌメア
貿易風の影響を受けて形成された偏形樹
ヌメア
ウアントロの丘、頂上展望台からの眺め

広場やマルシェのある街の中心部へ

ヌメア
ココティエ広場

ココティエ広場は、碁盤の目のように整備された街の中心部に位置する、ヌメア市民の憩いの場。

中央部に噴水があり、東側に音楽堂がある。

ヌメア
ココティエ広場の噴水

西側に市役所が隣接して建ち、その先へ歩いていくと、客船ターミナルに出る。

ヌメア市民の台所、マルシェの朝市では様々な野菜、魚、肉などが売られている。

ヌメア
モーゼル湾に面したマルシェ(市場)
ヌメア
マルシェの野菜売り場

博物館で、儀式用のマスクや木像など、この国の歴史や文化を見学。

ヌメア
ニューカレドニア博物館
ヌメア
館内の展示

博物館の北東方向に、19世紀末に建設されたゴシック様式のセント・ジョセフ大聖堂が建っている。

ヌメア
セント・ジョセフ大聖堂

聖堂の後ろにある F.O.L.の丘からは、ヌメアの象徴的な風景、セント・ジョセフ大聖堂の塔とモーゼル湾のヨットハーバーが眺められる。(文・写真/秋山秀一)