「うれしい・楽しい・ありがとう」の言葉で心がポッと温かくなる、時に誰かの力になったり、時に助けられたり、そんな居場所が我孫子市にあります。

公開 2024/08/06(最終更新 2024/08/01)

ちいき新聞ライター

ちいき新聞ライター

地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

記事一覧へ

誰もが誰かの「微助っ人」に

コミュニティーカフェ「みんなの居場所ビスケット」は、JR成田線「湖北駅」南口ロータリー向かい、洋服お直し「衣の里」隣に昨年4月オープンしました。

店内には色とりどりの糸やミシンが並び、手仕事好きの心をくすぐります。

利用説明を受け、会員登録(無料)と利用料100円を払ったら、自分でお茶を入れておしゃべりを楽しんだり、手仕事にいそしんだりと、思い思いに過ごせます。

ミシンと糸が並ぶ店内
ミシンと糸が並ぶ店内

利用者は老若男女、その目的もさまざま。

「自治会の回覧で文章を書くのに困ってて…」「私でよければ一緒に考えようか?」だとか、「糸はどっちの色がいいと思う?」「どっちもすてきだね。どうしよう」などの会話が交わされています。

誰もが時に誰かの力になったり、助けてもらったり、ゆるいつながりのある場所に。

今日も「微助っ人」たちが集まります。

日常の居場所作りを目指して

代表の水品(みずしな)朋子さんは数年前、「役割のある居場所」を作ろうと、あびこ市民活動ステーションを訪ねました。

そこでコーディネーターの片岡綾さんから、ソーイングカフェを開きたかった「衣の里」のオーナー中島明彦さんを紹介され、計画を進めることに。

その後は友人・知人の手を借りて「衣の里」の倉庫部分をDIYで改装し、居心地の良い場所を作り上げました。

水品さん(左)と片岡さん
水品さん(左)と片岡さん

現在の会員登録者は170人を超えています。

過ごし方の入り口はたくさん

どんな人も利用しやすいようにと、ワークショップ「おとなのための絵本の会」や「生ギターで歌う会」「ベジランチを食べる会」などのイベントも、不定期で開催しています。

「男性や独身の人、引っ越しして来て間もないなど、地域につながりの少ない人にこそ利用してほしい」と水品さん。

ミシンや一部の手芸材料は有料で利用できます。

詳細はホームページやインスタグラム、公式ラインなどで確認できますが、水品さんは「構えず、気軽に立ち寄ってみて」と勧めてくれました。(取材・執筆/かと)

湖北駅南口ロータリーの真向かい。かわいい手作りマスコットが出迎えます
湖北駅南口ロータリーの真向かい。手描きの看板とかわいい手作りマスコットが出迎えます

住所/千葉県我孫子市湖北台1-12-2
営業時間/午前10時~午後4時
定休日/週2日(水曜日と変動1日)
料金/居場所利用1回100円、ミシン利用半日500円(居場所利用料含む)、材料利用1日500円

問い合わせ
ホームページ/https://ibasyo-biscuit.jimdofree.com/