見えない部分だからこそ、後回しになりがちな屋根のメンテナンス。あなたのおうちは大丈夫?
お話を聞いたのは…

公開 2024/08/11(最終更新 2024/08/06)

劣化状況や予算に合わせて適切な選択を
屋根の劣化が進むと、雨漏りが発生したり、災害時の被害が大きくなったりするリスクがあります。
ですが、屋根工事を慌ててやって良いことは絶対にありません。
高額な工事で失敗しないためにも、何かが起きてしっくり検討し、計画的に行うことが大切です。
メンテナンスの目安は15〜20年。
家を建てた建築会社などで定期点検をしていない場合は、まず業者に点検してもらいましょう。地元の専門業者であれば、点検は無償で行っているところが多いです。

劣化状況により、ふき替え・屋根カバー・塗装・部分修理などさまざまな選択肢があるので、適切な方法を提示してもらいましょう。
近年の主流は、現状の屋根材の上から新しい屋根をかぶせる「屋根カバー工法」。
既存の屋根の解体や処分の手間がかからない分、ふき替えよりもコストを抑えられます。
劣化が少なければ塗装で十分な場合も。
塗装の費用は屋根カバーの3分の1ほどなので、特に子育て世代の方は業者とよく相談し、無理のない予算でできる方法を選ぶのがよいと思います。
災害や暑さから家を守る方法
防災対策としても、メンテナンスは重要です。
台風などで被害の出やすい部分をしっかりケアしておけば、かなり減災できます。
特に屋根の「棟」(頂上の接合部分に設けられる部品)は、強風で飛ばされやすいので、そこだけでも補強または交換しておくと安心です。
また、屋根の断熱性を高めれば、暑さ対策にもなります。
屋根が受けた熱は屋根裏にたまり、2階の室温を上昇させます。
屋根材には断熱材があるものとないものがあり、断熱材入りの方が価格は7、8万円ほど上がりますが、エアコンの効きが良くなり、電気代の節約につながります。

屋根裏にこもる熱気や湿気を外に排出する「換気棟」を取り付けるのもお勧め。
1か所3万円前後で設置できます。また、遮熱塗料で塗装するのも手軽な方法。
年々暑さが厳しくなっていますし、2階に寝室があるお宅も多いので、せっかく屋根工事をするのなら、ぜひ断熱性の向上を検討してみてください。
業者選びで失敗しないために
業者を選ぶ際には、「屋根工事業」の建設業許可を取得しているかどうかをホームページなどで確認しましょう。
実は、建設業許可は細かく29業種に分類されていて、その中の屋根工事業の許可を取るには経営者としての経験や実務経験など、かなり厳しい要件をクリアしなければなりません。
なので、「屋根工事業の許可あり=しっかりと実績がある業者」といえるでしょう。
専門性が高いほど品ぞろえも良く、屋根材の機能や価格が多彩なので、幅広く検討できます。
また、地域密着の地元企業であれば、移動にかかるコストを削減できるので、その分お客さまに還元しやすいという利点もあります。
支払方法についてのチェックも忘れずに。
分割払いが可能か、ローンの利率はどうか、事前に確認しましょう。
金利は地元で長く続いている業者の方が比較的低い傾向にあります。
災害時などにもすぐに駆け付けてもらえる範囲内で、信頼できる業者を探すのがお勧めです。

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