「南極観測船しらせ」が船橋港に係留していることをご存じですか? 

10月12日(土)にはワンコイン(500円)で船内見学できるイベント「チャレンジングSHIRASE」(=以下チャレンジング)が開催されます。

SHIRASE5002
第1回チャレンジングより、「触れる地球」

公開 2024/09/30(最終更新 2024/09/25)

ちいき新聞ライター

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船内冒険ツアーで乗組員の気分に

 南極観測船(砕氷船)の「しらせ」は、「宗谷」「ふじ」に次いで3代目。

日本~南極間を25年で25回(昭和基地接岸は24回)往復し、2008(平成20)年の現役引退後は名前を「SHIRASE5002」に変えて、船橋市京葉食品コンビナート南岸壁(船橋市高瀬2丁目)に係留中です。

船内は年に数回、チャレンジングというイベントで盛り上がります。

チャレンジング当日は、JR京葉線新習志野駅から会場の南岸壁まで無料シャトルバスが運行。

着いたらスペシャルツアー(仮称)に申し込みましょう。

元乗組員による約1時間の船内冒険ツアーです(無料、1回定員30人)。

ヘルメットをかぶり、軍手をはめ、狭く急なはしご階段を上り、下り。

ハアハア言いながら船底や船尾などを回って乗組員気分を存分に味わうことができます。

SHIRASE5002
展望ブリッジ
SHIRASE5002
SHIRASE文庫

他にも10以上のコンテンツが準備されており、家族連れでも十分に楽しめます。

7月に開催された今年第1回のチャレンジングでは、南極氷に触れるコーナーやスタンプラリー、船上ライブやものづくり工房、飲食店の出店などのさまざまな企画が行われた他、海上自衛隊の護衛艦「ふゆづき」も特別参加。

模擬迎撃動作など、マニアにはたまらないサービスもありました。

SHIRASE5002
2024年の第1回チャレンジングで行われた、大声コンテスト
SHIRASE5002
ソラヨミ教室
SHIRASE5002
南極観測の歴史を学ぶコーナー

チャレンジングの参加費は大人(中学生以上)500円、小学生200円、未就学児無料。午前10時から午後4時まで(最終入場午後3時30分)。10月12日の開催情報など詳細はこちら(https://shirase.info/)から確認を。

地球環境を守るシンボルとして、ずっと

「SHIRASE5002」は2011年の東日本大震災で停泊場の南岸壁を一時失ったり、所有権がウェザーニュース社から現在の一般財団法人WNI気象文化創造センターに移転したりしましたが、ずっと根底にあるのは「地球環境を守るシンボルとして、そしてチャレンジング精神」。

そう語ってくれたのは財団の代表理事・宮部二朗艦長です。

SHIRASE5002
宮部二朗艦長

「チャレンジング精神は自然破壊、地球温暖化への挑戦につながります。私たちやウェザーニュース創業者の石橋博良氏(2010年没・享年63)のスピリットを知っていただくために実施しています。たくさんの人たちが楽しみながら、温暖化防止のために何か一つでも始めてほしい」と強く訴えます。

帰宅後、記者は青い地球を取り戻すために早速リビングのエアコン設定温度を26度から28度に上げました。(取材・執筆/マット)

2024第2回チャレンジングSHIRASE
ホームページ/https://shirase.info/news/1240/

※2025年第1回チャレンジングSHIRASEは2025年3月9日(日)に開催が決定しました

一般公開について
チャレンジングとは別に、週4日、一般公開も実施(有料)。
シャトルバスは出ないので新習志野駅からタクシーを利用。
ホームページ/https://shirase.info/tour/