7月13日、長崎県対馬市で開催された全日本パワーリフティング選手権大会で、船橋市在住の小林和沙さんが優勝。

競技を始めて1年というスピードでの快挙達成でした。

小林和沙さん
スクワット(写真)、ベンチプレス、デットリフトの3つは「BIG3」とも呼ばれる(撮影(C)西岡浩紀)

公開 2024/09/13(最終更新 2024/09/10)

ちいき新聞ライター

ちいき新聞ライター

地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

記事一覧へ

153.5kgを制し逆転優勝!

小林和沙さん
大会での試技

小林さんが出場したのは同大会マスターズの76kg級です。

競技は、スクワット3回、ベンチプレス3回、デッドリフト3回の順に行われ、各種目のベスト記録の合計を競うもの。

この日、小林さんは対戦相手に序盤20kgのリードを許すも、5kg差で入ったデッドリフトの最終試技で、日本新記録となる153.5kgを挙げ逆転優勝。

競技歴わずか1年で希有の記録を刻みました。

小林和沙さん
バーベルを膝まで持ち上げるデットリフトは、最後のきれいなポージングが見せどころ(撮影(C)西岡浩紀)

小林さんは、「優勝よりも、得意なデッドリフトできれいなポージングをして日本新記録を出せたことが何よりうれしかった」と振り返ります。

小林和沙さん
今大会で10回目の出場。競技歴1年にして数々のメダルを獲得。大会前のお子さんのハグも力に。

パワーリフターで大会出場が自分の道

競技参加のきっかけは、産後ダイエットのために船橋市内のスポーツジムで筋トレを始めたこと。

スタッフからパワーリフティングを勧められると、次々と重たいバーベルを挙げ、頭角を現します。

その姿を見ていた元パワーリフターから大会出場を後押しされたのだとか。

「初めは大会なんて考えもしなかったけれど、いつしか非日常的な重さのバーベルを挙げる瞬間が自身にとってなくてはならないものになって…結局は大好きだから選手になった」と無邪気な笑顔をのぞかせます。

小林和沙さん
小林さんの戦勝カラーは緑色。女子力、気力もUPで試合に挑む(撮影(C)西岡浩紀)
小林和沙さん
強さの秘訣(ひけつ)は、食べること、丈夫な体があること、自分に勝つこと。BIG3が
大好きなこと、と語る(撮影(C)西岡浩紀)

今回の優勝で、来年行われるアジアンパシフィックアフリカ大会の出場権を手にした小林さん。

「相手の研究はしない。自分を信じて自己記録更新を狙うだけ」と前だけを見据えて今日もシャフトを握ります。(取材・執筆/さち)

Instagram/@mambo_pudding