高齢者に多く見られ、65歳以上では100人に1人の患者がいるといわれるパーキンソン病。

いざ自分や身近な人が罹患しても、同じ悩みを持つ心強い仲間がいます。

公開 2024/09/06(最終更新 2024/09/02)

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東京生まれ。月の出ている日は必ず見つけて写真に撮りブログにアップする月大好き人間です。果物を食べながら、「この果物はどうやって生まれてきたのかな?」とすぐ考えるタイプ。ちなみにプロフィール写真は、以前記事作成のために撮影した栗の赤ちゃんです。

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パーキンソン病とはどんな病気?

「手足などが震える」「筋肉がこわばる」「動作が遅く小さくなる」「姿勢が保てず、転倒しやすくなる」などの症状で知られるパーキンソン病。

脳内の黒質で作られる神経伝達物質ドパミン(ドーパミンともいいます)の減少により運動機能に障害が出るといわれ、診断は脳神経内科などで行われます。

根本的治療法が見つかっていない厚生労働省指定難病ですが、ドパミンを補う薬を服用したり、ドパミンの分泌を増やしたりすることで、進行を遅らせることができるとされています。

体操をする、歌を歌う、好きな事や趣味に没頭するなどの活動は、ドパミンの分泌を活発にするといわれています。

服薬によるコントロールが難しくなった場合は、運動を制御する脳の部位に電極を埋める手術(電気刺激で症状を抑える)、薬を24時間持続的に皮下投与する療法などの治療の選択肢があり、寿命を縮める病気ではないとされています。

とはいえ日常生に不自由が生じ、運動機能以外にも、うつ症状、不眠、幻視などさまざまな症状が出ることもあり、本人にも家族にもつらい病気です。

パーキンソン病友の会で明るく過ごす

参議院議員会館で国会請願集会
参議院議員会館で国会請願集会

者数は難病登録者だけでも全国に14万人以上。

その9割は高齢者で、高齢化に伴い患者数は増加しています。

1976年、患者とその家族が「全国パーキンソン病友の会」を結成。

治療法の確立や療養生活の向上のため請願活動を展開し、現在は全国に6千人、千葉県にも200人以上の会員がいます。

県内のブロックの一つを訪ねると、専門家による音楽療法が行われていました。

「困難を超えて生きる先輩会員の姿に、前向きになれた」「公的支援などの情報が得られ助かった」「皆と歌う前日には食事をしっかり取って備える」など、会への参加で安心や元気が得られている様子でした。

全国パーキンソン病友の会や県の友の会が開催する講演会、オンライン交流もあり、薬の飲み方、食事、運動、生活の知恵など、同じ悩みを持つ患者や家族の生の情報も得られます。

「悩みは抱え込まず、仲間と乗り越えていく」。

病気に限らず役立つ大切な知恵だと思えました。

※問い合わせ
電話番号/047-405-2118
千葉県パーキンソン友の会事務局
※常時留守番電話のため非通知で折り返します

ホームページ/https://sites.google.com/view/chiba-pda/