映画「アリランラプソディ」が、「平和を願う市民のつどい実行委員会」主催で千葉市教育委員会の後援を受け上映されます。

公開 2024/09/12(最終更新 2024/09/12)

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東京生まれ。月の出ている日は必ず見つけて写真に撮りブログにアップする月大好き人間です。果物を食べながら、「この果物はどうやって生まれてきたのかな?」とすぐ考えるタイプ。ちなみにプロフィール写真は、以前記事作成のために撮影した栗の赤ちゃんです。

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ハルモニの記憶からたどる日本の過去

映画の主役は、川崎市の一隅に集い、日本の文字を学びながら明るく日々を過ごす在日一世のハルモニたち。

その笑顔の奥に隠されてきた過去は三者三様です。

しかし、その話に耳を澄ますと、ハルモニたちが1910年からの日本統治下の朝鮮半島で日本国籍者として生まれたこと、その多くが故郷のどん底生活を逃れ生活の場を日本に求めた親と来たこと、教育勅語を唱え軍歌を歌い、日本人と同じ思いで戦禍をくぐり抜け成長してきたことが見えてきます。

また、終戦で祖国が解放になっても生活基盤も家族も祖国にはなく、そのまま日本に残留したこと。

南北分断と朝鮮戦争によって祖国への帰国の機会を失ってしまったことが分かります。

映画では、ハルモニたちの生の声の数々が、日本人の視点からでは見えなかった戦争の実相を眼前に広げ、胸に迫ってきます。

困難を生き抜いた ハルモニたちの笑顔

監督に「生きていて良いことは一つもなかった」と言ったハルモニが、映画を見て「昔の苦労を思い出したけど、自分一人より、皆に知ってもらいありがたかった」と語ったそうです。

しかし観客の方こそ、「貧困や戦争、困難を越えひたむきに生きるハルモニたちの笑顔から元気や希望をもらえた」と評判の映画です。

※ハルモニとは韓国語で「おばあさん」のこと

日時/9月29日(日)午後1時半~(開場午後1時)
場所/千葉市生涯学習センター 地下 小ホール
住所/千葉県千葉市中央区弁天3-7-7
参加費/1,000円(高校生以下無料)
電話番号/080-5017-1584 市川