千葉県立船橋夏見特別支援学校の高等部ボッチャチーム「なっつみーズ」が、今夏にひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)で開催された第9回全国ボッチャ選抜甲子園決勝大会で初優勝を飾りました。

公開 2024/10/04(最終更新 2024/10/01)

ちいき新聞ライター

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出場43校、全国の頂点に立つ

初優勝に笑顔のなっつみーズの4選手。(左から)大峯充生さん、小林蒼翔さん、醍醐ちひろさん、深野翔生さん
初優勝に笑顔のなっつみーズの4選手。(左から)大峯充生さん、小林蒼翔さん、醍醐ちひろさん、深野翔生さん

全国ボッチャ選抜甲子園は、特別支援学校に通学する肢体不自由の生徒が参加するボッチャの大会で、2016年から開催されています。

2年連続3度目出場のなっつみーズは、昨年の悔しい3位に発奮した選手たちが夏休みも練習を重ね、見事なチームワークで「自分たち史上最強」を勝ち取りました。

今春に就任した五味翔太監督は「校内の希望者8人から4人を選抜し、春から練習を重ねました。大会中は選手たちが作戦を考え、励まし合い、支え合いながら練習の成果を発揮してくれました」と胸を張ります。

抜群のチームワーク、キャプテンが鼓舞!

ボールを投げる大峯キャプテン
ボールを投げる大峯キャプテン

与えられた課題に挑戦し、動画で提出するオンライン予選を42チーム中2位で突破し、本大会へ。

16チームのトーナメントを勝ち上がり、決勝は先制されながらも粘り腰で悲願を達成。

会場には多くの友人たちが応援に駆け付け、歓声と笑顔があふれました。

昨年から連続出場のキャプテン・大峯充生(あつき)さんは「前向きな言葉でチームを盛り上げ続けられました」。

醍醐(だいご)ちひろさんと初出場の深野翔生(しょうき)さんは「難しかったけど貴重な経験になりました。今後に生かしていきたい」。

連続出場のムードメーカー・小林蒼翔(あおと)さんは「私たち3年生はチームを去りますが、頑張り屋の醍醐さんなら来年もやってくれる」と気の早い連覇宣言もサービス。

9月2日、船橋市役所を訪れ、喜びを報告。

松戸徹市長と松本淳教育長は「本当に素晴らしい優勝です。この経験を自信にして皆さんの未来につなげてください」と激励しました。(取材・執筆/マット)

優勝報告会に出席したなっつみーズのメンバーと、(後列左から)五味翔太監督、松戸徹市長、松本淳教育長、藺牟田(いむた)明校長
優勝報告会に出席したなっつみーズのメンバーと、(後列左から)五味翔太監督、松戸徹市長、松本淳教育長、藺牟田(いむた)明校長

◆なっつみーズ4選手の好きなこと

大峯充生(おおみね・あつき=3年)
車いすラグビーを頑張る

小林蒼翔(こばやし・あおと=3年)
TVゲームかな

深野翔生(ふかの・しょうき=3年)
音楽。電子オルガンとギターが得意

醍醐ちひろ(だいご・ちひろ=2年)
読書

◆なっつみーズの今後
国内最高峰の大会「BOCCIA JAPAN CUP 2025」(4月5日・6日、東京体育館)への出場資格を獲得。現在、出場を前向きに検討中