市原市郡本に新しく建てられた市原学校給食センター。安心安全でおいしい給食を提供するための工夫や食育のための取り組みを取材しました。

公開 2024/12/03(最終更新 2024/12/03)

ねんじ

ねんじ

3人の男子の育児に奮闘中の母ちゃんライター。趣味は、寝ること、食べること、時々キャンプ。身近な地域でキラリと輝く人や物に目を向け、読んだ人が元気になれるような記事を書くことが目標です。

記事一覧へ

体験型給食センター 給食がより身近に

学校給食共同調理場の老朽化により新しく建てた市原学校給食センター。

9月から市内小学校に向け約1万3千食の給食を作っています。

新しい給食センターの見どころの一つは見学・体験コーナーがあること。

市原学校給食センターがオープン!心のこもったおいしい給食を提供、安心と食育を届ける新拠点【市原市】
調理疑似体験。釜の直径は約158cm

実際に調理している様子を上から見学することができ、出来たての給食を食べることもできるそうです。

市原学校給食センターがオープン!心のこもったおいしい給食を提供、安心と食育を届ける新拠点【市原市】
新しい食器には市原市のマスコットキャ ラクター「オッサくん」のイラストも

約1千食分を調理できる回転釜の中を大きなヘラで混ぜる調理疑似体験やエアシャワー体験ができます。

市原学校給食センターがオープン!心のこもったおいしい給食を提供、安心と食育を届ける新拠点【市原市】
調理員が調理を始める前に使用するエアシャワー体験。風により服の表面についたごみを取り除きます

また、小学生向けの校外学習は本年度から、市民向けの見学は来年度以降を予定しているとのこと。

学校給食をより身近に感じ、徹底した衛生管理により学校給食が作られていることを実感できるでしょう。

子どもたちの健やかな成長を目指して

9月から給食センターが新しくなったことに伴い、学校給食にもさまざまな変化が。

まず、ワンプレートの皿と先割れスプーンだった食器が、個別食器と箸に変更。

食缶は保温効果の高い二重食缶を使い、より温かいまま給食を運べるようになりました。

さらに、スチームコンベクションオーブンや真空冷却機などの最新設備を使用することで、料理が一層おいしく、色鮮やかな仕上がりに。

子どもたちからも、「給食が温かくておいしい」「箸が使いやすい」などの感想が聞かれているそう。

新しい食器には市原市のマスコットキャラクター「オッサくん」のイラストも
新しい食器には市原市のマスコットキャラクター「オッサくん」のイラストも 

また同市では地産地消にこだわり、市原産の食材などを積極的に活用してきました。

市原市で収穫したタケノコを市内業者で加工したメンマと、市原産の野菜をたっぷり使った「いちはらチャーハン」は子どもたちに大人気のメニューです。

「給食が楽しい時間になれば。いろいろな食体験を通して子どもたちに大きく成長してほしい」と語るのは栄養教諭の大工原(だいくはら)さん。

「農家や企業の方は、子どもたちのためにと喜んで食材や商品を提供してくださいます。栄養士が考案し、市内のパン屋さんに作ってもらった、市原産梨果汁入りのカステラは絶品ですよ」と同市教育委員会学校保健課の上岡さんもうれしそうに話します。

たくさんの人たちの思いと共に、今日もおいしい学校給食が子どもたちへ提供されます。

給食を食べる小学生の皆さん
給食を食べる小学生の皆さん

※問い合わせ
電話番号/0436-23-9847
市原市教育委員会 教育総務部 学校保健課