2018年、「生産者と消費者の架け橋となるような活動を」と開始された東京農業大学のもぐもぐProject。2023年には千葉市で自然栽培落花生を生産するあんばい農園と一緒に落花生パスタソースを開発しました。
公開 2024/12/08(最終更新 2024/12/05)

編集部 ゆりか
編集部所属の取材記者。白井市出身、船橋市在住。コンテンポラリーダンス、ヨガ、ズンバ、バレエなどとにかく踊るのが好き。取材執筆も好きだが、地図が読めないため取材前はいつも軽く迷う。食べ盛りの夫と3人の子育てに奮闘中。
記事一覧へ学生が主体となってゼロから始める
「千葉の特産品の落花生を使ってパスタソースを作りたい」とあんばい農園に東京農大の学生から提案、商品開発が始まりました。

熱いプレゼンにOKした農園側からは収穫した落花生を提供。
学生たちはそれを元にレシピをどうするか、塩加減、炒め具合、切り方、落花生の粒感をどう残すかなど、試作を繰り返しました。
それと同時に委託先の工場、保存方法、衛生検査なども農園と相談しながら進めます。
最初は落花生を使ったスイーツの案も出ましたが、既に似たような商品があり、自分たちがいくら付加価値を伝えても商品として埋もれてしまうのでは、という懸念から、斬新さを狙ったパスタソースにしたそう。
またパスタに絡めてすぐに食べられる、パンにつけてもおいしい、など手軽に利用できる商品を意識したと言います。
「開発途中では本当に間に合うのか、と何回も思った。パッケージデザインが決まったのは発売開始する大学収穫祭の2、3日前。夜な夜なオンラインで農園と打ち合わせしました」ともぐもぐProjectリーダーの北原由頼(ゆら)さんは話します。

大変さを乗り越えて出来上がった商品
あんばい農園広報の三本木さんは「若い世代に落花生を手に取ってもらうことが課題だったので、大学生と商品開発できたのはありがたかった」とのこと。

同農園代表の梅津さんも「収穫も手伝いに来てくれ、一緒に汗を流し、出来上がったものを責任をもって売ってくれた。頑張ってくれているのが分かったから、こちらも諦めずにやり遂げようと踏ん張りました」と学生たちを称賛します。

パスタソースはバジルとオイルの2種類で、食感が楽しいいり落花生とピーナツパウダーのコクと甘みがぎっしり。

自然の豊かさと純粋に努力できる若者のまぶしさ、互いをリスペクトする心もぎゅっと詰まっています。
東京農大もぐもぐProject Instagram/@mogumogu_pj
あんばい農園 Instagram/@anbai_nouen
あんばい農園 ホームページ/https://anbai0602.com/