「自分で作り、手を加え、売る」というコンセプトで八つの会社が「穴太(あのう)ホールディングス」としてつながったのは2020年のこと。
現取締役の戸波昇さんは「自分のやりたいことがここにある」とこのタイミングで家業に戻り、地元の魅力を生かした商品を作るため、「Theファーム上総介(かずさのすけ)」という農場を起こしました。
農場から取れる作物を使ってさまざまな商品を世に送り出していますが、今回は「キミのカヌレ」と「甘酒 恋と」という2つの魅力的な商品についてご紹介します。
公開 2025/02/17(最終更新 2025/02/17)

編集部 ゆりか
編集部所属の取材記者。白井市出身、船橋市在住。コンテンポラリーダンス、ヨガ、ズンバ、バレエなどとにかく踊るのが好き。取材執筆も好きだが、地図が読めないため取材前はいつも軽く迷う。食べ盛りの夫と3人の子育てに奮闘中。
記事一覧へキミ(君)に贈る 幸せを呼ぶカヌレ

「幸せの青い卵」。
殻の色から「アローカナ」という鶏の卵はこう呼ばれます。
このおいしい卵の「キミ(黄身)」を味わえるスイーツが「キミのカヌレ」。
Theファーム上総介の平飼いで育つ鶏の卵と農場の米粉で作られています。
外はカリッと中はもちもち食感。
卵の優しい味わいとコクを引き立てる米粉生地により、食べ応えのあるもっちり感を実現しました。
ホワイトチョコのコーティングにレモンの糖漬けとピスタチオをトッピングしたかわいい見た目はティータイムを楽しく演出してくれます。


こだわり抜いた米こうじ 甘酒「恋と」

「恋と」は千葉の品種「粒すけ」から造られる米こうじ甘酒で、Theファーム上総介がある君津市小糸地区の地名「こいと」からのネーミング。
原料は米とこうじと水だけで、追求したのは飲みやすさ。
とろりとした口当たりで癖がなく、米こうじ本来の甘みを心行くまで味わうことができます。
もともと北海道のグループ会社で造っていた甘酒ですが、「千葉の甘酒を!」という声に応え、農場の米から「恋と」を開発。
米農家がこうじにこだわり抜いて造った甘酒の名作です。
砂糖の代わりにもでき、アルコールもカフェインもゼロ。
誰でも安心して飲むことができます。

田んぼから出るもの、全部

君津市の第1回「きみたまスイーツコンテスト」でグランプリを受賞した「キミのカヌレ」と、原材料にとことんこだわって飲みやすさを追求した「甘酒 恋と」。
同社では米の生産工程で出る物を無駄にしません。
規格外の米や米ぬか、もみ殻も商品に加工し、販売までを一貫して行っています。

千葉のお土産にぴったりなさまざまな商品を生み出し続ける若きリーダーの戸波昇さん。
君津の可能性に大きな魅力を感じて、これからも走り続けます。
