2011年に発生した東日本大震災。あれから14年…、「松戸うたごえ喫茶」は今も歌声で復興支援を続けています。

(写真提供/松戸うたごえ喫茶)

公開 2025/03/15(最終更新 2025/03/13)

ちいき新聞ライター

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小さなスナックでそれは始まった

新宿の歌声喫茶を懐かしんだ金本光弘さんが会長となって始めた「松戸うたごえ喫茶」。

1999年秋、松戸駅近くの小さなスナックで、司会1人、アコーディオン2人、そして客は数人…。

今では日暮町内会館で毎月約50人が参加する会に育ちました。

2011年に起こった東日本大震災。その復興支援に何かできることはないかと企画したのが「松戸大うたごえ喫茶」でした。

第1回は2016年3月11日、「歌声喫茶ともしび」の参加・協力を得て松戸市民会館で開催。

集まった支援金は東日本大震災支援松戸・東北交流プロジェクト(黄色いハンカチ)に寄付しました。

2025年、私たちにできること

黄色いハンカチへの寄付は2019年の第4回までで総額151万円となりました。

翌20年は開催中止となりましたが、月例の「松戸うたごえ喫茶」から捻出して30万円を宮城県丸森町立丸森小学校へ寄付。

感染症対策の中止期間を経て昨年開催した第5回では、黄色いハンカチへの8万円に加え、1月1日に発生した能登半島地震への支援として、会場からのカンパを含め21万4203円を能登町に寄付しました。

元気に楽しくいつまでも

会は、ともしび歌集『うたの世界533』からのリクエストにより歌声リーダーのリードとピアノ、アコーディオン、フルート、ギター、エレキベース、ドラムなどの伴奏で進められます。

松戸大うたごえ喫茶 ステージには歌声リーダーと歌声を支える楽器奏者
ステージには歌声リーダーと歌声を支える楽器奏者
松戸大うたごえ喫茶 熱気あふれる会場
熱気あふれる会場

その場のリクエストに応えて即興で演奏するのは、奏者の腕の見せ所といえるでしょう。

東日本大震災の記憶も薄れがちですが、復興は道半ば。

また新たに発生した能登半島地震など支援の対象は尽きません。

会長の金本さん、アコーディオンの斉藤みどりさん、実行委員の平木啓子さんは「大きな会場での集客やメンバーの高齢化など苦労もありますが、会の活動と復興支援をこれからも継続するために、次世代の参加も期待したい」と話しました。

松戸大うたごえ喫茶 開催に向けてメンバー集合
開催に向けてメンバー集合

(取材・執筆/コラてつや)

「3・11私たちは忘れない」
松戸大うたごえ喫茶
日時/3月23日(日)午後2時開演(午後1時30分開場)
場所/松戸市民会館
住所/千葉県松戸市松戸1389‐1
料金/前売り1,500円 当日2,000円
   高校生以下・障害者・付き添いは500円
   ※料金の内500円を寄付
電話番号/090-4418-3680 斉藤
     090-4453-9546 平木(午後6時以降)
メールアドレス/matsudoutagoe@gmail.com