「かけわたし」代表・神井秋人(かみい しゅうと)さんは大学院生。若いメンバーを中心に、多世代のボランティアたちと、出会いやきっかけを地域に「かけわたし」する活動を始めました。
公開 2025/04/21(最終更新 2025/04/09)

経験をもとに地域の人へとかけわたし
神井さんの大きな転機は大学3年生の時。
授業の一環として参加した「子ども食堂」がきっかけでした。
「それまで人と話すことが苦手で自分のことを嫌いな時期が長かった」と話す神井さん。
子どもたちや多世代の人たちの温かさに触れ、ボランティアを続けるように。
「話すことが好きになり、イベントなどを開催することで小さな成功体験が芽生えていった」「人との出会いやきっかけで人は変われる」と実感した神井さん。
ボランティアサークルや大学の仲間に声を掛け、2024年7月に「かけわたし」を設立。


一人一人が輝きながら支え合う社会を目指し、出会いやきっかけを地域に「かけわたし」する活動を始めます。
「かけわたし」の主な活動内容
現在、海神公民館では子どもだけでなく誰でも参加できる「みんな食堂」や、毎回違うテーマで考えや意見を交わす「哲学カフェ」を開催。

テーマ「平等って何だろう?」の回に参加した小学5年生は「給食の時にたくさん食べたい子と、あまり食べられない子に同じ量の給食が配られるのは平等?」と発言し、他の参加者たちをうならせていたそう。

若松公園(南船橋)では、シャボン玉、大道芸、そり、お絵描き、木登りなど、できるだけ禁止事項を作らずに遊べる「プレーパーク」を実施。






「等身大でいられる場所」と話すメンバーの中居聖矢さん。
「子どもは感性のまま、やりたいことをやって成長していくのだと思う。子ども自身が自分の責任で挑戦する場が必要。借りた物をきちんと返すという行為も信頼関係が生まれているのでは」。
ボランティアたちと一緒に遊び、見守られながら夢中になれる冒険の場です。
「地域で何かをするということが、何かを目指すきっかけにもなることも。気張らず、フラットに集える居場所になれば」と神井さんは語ります。
Instagram/@kakewatashi_funabashi