ふわふわでほんのり甘く、どこか懐かしい味わいのコッペパン。2024年2月14日にオープンしたPanNe(パンネ)は、コッペパンの魅力を最大限に引き出した「こっぺぱん専門店」です。コッペパンへのこだわりや、味の秘密に迫りました。

公開 2025/04/30(最終更新 2025/04/25)

花

48歳で普通自動二輪免許を取得したへっぽこアラフィフ主婦ライダー。千葉は魅力的なライディングスポットがたくさん!取材と称してソロツーを楽しんでいます。【ブログ】https://ameblo.jp/ohana-hann/

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シークレットや季節限定を合わせると20種類以上のメニュー

君津市西坂田にある「こっぺぱん専門店 PanNe」。
おしゃれな店内に入ると、そこにはたくさんのコッペパン!

内観

…ではなく、コッペパンの写真が並んでいます。

▲写真がお皿の上にディスプレイされています
写真がお皿の上にディスプレイされています

PanNeではふわふわのコッペパンを提供するため、作り置きはせず、オーダーが入ってから調理開始するからなのでした。

メニューは
・おかず系のデリこっぺ10種類
・スイーツ系のスイーツこっぺ9種類
・揚げパン系のあげこっぺ3種類

これらの他に、金・土曜日のみ販売するシークレットこっぺや、季節限定こっぺなど、常時20種類以上のこっぺぱんが楽しめます。

▲取材日(2025年3月中旬)のシークレットこっぺは「三元豚たれカツドック」(600円)。新メニューの抹茶シリーズも販売していました
取材日(2025年3月中旬)のシークレットこっぺは「三元豚たれカツドック」(600円)。新メニューの抹茶シリーズも販売していました
▲コッペパンの具に使う野菜は、旬の自家製野菜が中心
コッペパンの具に使う野菜は、旬の自家製野菜が中心

人気メニューを尋ねたところ、デリこっぺでは「じゃがバターコロッケ」、スイーツこっぺでは「粒あんバター」、最近ではあげこっぺ「きなこ」の人気が急上昇中とのこと。

▲ティラミスの販売は終了。営業時間は平日10時30分~15時 土曜11時30分~15時 日・祝定休です(2025.3月現在)
ティラミスの販売は終了。営業時間は平日10時30分~15時 土曜11時30分~15時 日・祝定休です(2025.3月現在)

デリこっぺでは、おかずの具を入れてもしんなりしない、焼き目のついた茶色のコッペパンを、スイーツこっぺではしっとりとした口当たりの白いコッペパンと、具材によって種類を使い分けるこだわりよう。さすがコッペパンの専門店です。

▲オーダーは店内奥のセルフレジから行います
オーダーは店内奥のセルフレジから行います
▲今回はじゃがバターコロッケ、プルコギ、季節のフルーツ(いちご)生ホイップ、こしあんホイップ、あげこっぺ(きなこ)を注文
今回はじゃがバターコロッケ、プルコギ、季節のフルーツ(いちご)生ホイップ、こしあんホイップ、あげこっぺ(きなこ)を注文

できたてのデリこっぺがまだ暖かい!急いで持ち帰って実食です。

▲「季節のフルーツサンド」ではメロン、キウイ、栗、カキなど、シーズンごとに旬のフルーツを使用。リピしたくなります!
「季節のフルーツサンド」ではメロン、キウイ、栗、カキなど、シーズンごとに旬のフルーツを使用。リピしたくなります!

パンのおいしさはもちろん、具のクオリティがめっちゃ高い!

カリっと揚がったコロッケからはふわっとバターが香り、甘辛いプルコギも食べ応え抜群。スイーツこっぺはまるでケーキのような滑らかな口当たりで、たっぷりきなこをまとった、カリカリ食感のあげこっぺも大満足でした。

シンプルなコッペパンはどの具とも相性抜群。おかずからスイーツまでカバーする守備範囲の広さが、コッペパンが愛される理由の一つなのかもしれませんね。

ふわっふわのコッペパン、焼きあがりました!

今回、PanNeスタッフ大鐘さんに、特別にコッペパンを焼く工程を見せてもらいました。

▲発酵が終わった焼き上げ前の生地。ふわふわもちもちで、もうおいしそう
発酵が終わった焼き上げ前の生地。ふわふわもちもちで、もうおいしそう

生地に卵液を塗って焼き上げたのが茶色のコッペパン(茶こっぺ)、卵液を塗らず、茶こっぺより低めの温度で焼き上げたものが白いコッペパン(白こっぺ)になるのだそう。茶色と白の生地は同じだったんですね。ちょっとびっくり。

「その日の気温や湿度などで、発酵や焼き上がりが変わります。白こっぺは、低温で短い時間で焼き上げるため、気を付けないと生焼けのようになってしまいます。安定しておいしいコッペパンを焼き上げるために、試行錯誤や練習を繰り返しました」(大鐘さん)

▲釜を開けると厨房がパンのいい香りで一杯に。茶こっぺ焼きあがりました!
釜を開けると厨房がパンのいい香りで一杯に。茶こっぺ焼きあがりました!

おいしい具の秘密はお弁当から?

実はPanNeは宅配弁当業「魚河岸えびす」の姉妹店。デリ系パンのおいしさは、お弁当作りのノウハウが生かされているからなのです。

▲えびすの日替わり弁当。PanNeでも数量限定で販売しています
えびすの日替わり弁当。PanNeでも数量限定で販売しています

「サンドイッチはえびすのメニューにもあったのですが、サンドイッチのレパートリーが増え、えびず以外で販売したかったこと、配達先の企業様から『パンおいしいね』『パンだけ買いに行きたい』などのお声をいただいたことなどからPanNeをオープンさせたんです」と大鐘さん。

PanNeで使用している野菜は、同じく魚河岸えびすの姉妹店、就労継続支援A型事業所「アレッタ君津」の自社農園「ベジッタ」で栽培・収穫したもの。

▲アレッタ君津の利用者さんが、愛情込めて育てました
アレッタ君津の利用者さんが、愛情込めて育てました

PanNeではベジッタで採れた野菜や、この野菜を真空フライヤーで低温調理した自家製チップス、また「真空フライヤーでコッペパンを調理すると、軽くてサックサクのおいしいラスクになるんです」と大鐘さんいち推しの、コッペパンラスクも販売しています

▲販売する野菜は季節で変わります。お楽しみに
販売する野菜は季節で変わります。お楽しみに

「おいしい料理の提供、フードロス対策、みんなが楽しく働ける場所。PanNeで大切にしていることは、全てコッペパンにつながっているんです」と大鐘さんは語ります。

食べたらみんなが笑顔になる優しい味のコッペパン。

その秘密は食材だけではなかったみたいですね。

▲PanNeスタッフのみなさん
PanNeスタッフのみなさん

こっぺぱん専門店 PanNe 
住所/千葉県君津市西坂田1-3-14
営業時間/(月~金)10時30分~15時、(土)11時30分~15時
休館日/日曜・祝日
※毎週金曜日に君津市役所、第2、4木曜日に富津市役所、第3木曜日に君津市公民館で開催される「あいカフェ」でパンの出張販売を行っています
駐車場/店前に6台

問い合わせ
電話番号/0439-73-3939
Instagram/@panne0214