今年で3年目となる公園整備活動。参加する学生は年々10人ずつ増えて、今年は61人。自ら企画書を提出、2泊3日の合宿で市民の憩いの場を創出しています。

公開 2025/05/12(最終更新 2025/05/12)

ちいき新聞ライター

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関東の大学生が自費で参加

2月26日から始まった活動の内容は、竹遊具の作成と遊歩道や休憩スペースの整備などで、昨年作った竹遊具は解体して竹炭にしています。

活動に参加したのは、IVUSA(NPO法人国際ボランティア学生協会)所属の学生たち。

今回は関東の17大学から参加しています。

学生ボランティアが佐倉里山自然公園を整備 円陣を組みます
円陣を組みます

おそろいのパーカーを着て、切り出した竹を前後で声を掛け合いながら運ぶグループや、ロープの結び方を学ぶグループなど、自主的に動く姿が印象的でした。

学生ボランティアが佐倉里山自然公園を整備 竹は粉砕して処理 写真提供/坂本文雄
竹は粉砕して処理(写真提供/坂本文雄)

竹遊具の作り方の指導をしたのは、日頃から公園を利用している森のようちえんさくらんぼの真鍋弥生さん。

竹遊具を組み立てる学生たち。安全性は使用する森
のようちえんが日々チェック。6月には竹遊具のロープの
締め直しにやって来る予定 写真提供/坂本文雄
竹遊具を組み立てる学生たち。安全性は使用する森のようちえんが日々チェック。6月には竹遊具のロープの締め直しにやって来る予定(写真提供/坂本文雄)

ジャングルジム、ブランコ、滑り台の土台となる3本の竹が立ち上がった時、学生たちから思わず歓声が上がりました。

一方、駐車場では八角形の窯で古い竹を燃やして竹炭を作成。

この指導に当たったのは、畔田谷津の生命を見守る会の坂本文雄さんです。

今回の活動に参加した理由について、活動リーダーの三ツ森晃希さん(東洋大4年)は、「就活に役に立つ面もあるけれども、それより地域の人から、普段学べない竹炭や竹遊具の作り方などを学べることが大きい」と話します。

学生ボランティアが佐倉里山自然公園を整備 学生ボランティアの皆さん 写真提供/IVUSA
学生ボランティアの皆さん(写真提供/IVUSA)

佐倉市と地域団体との関係性が鍵に

佐倉市の公園緑地課主査補の包國(かねくに)雄太さんは、2022年11月に同市のイベント「産業大博覧会」に出店していたIVUSAをスカウト。

「これまで市でプレイパークの活動支援などをしており、地域団体との関係性ができていたことが学生とのマッチング成功のポイントかな」と振り返ります。

(取材・執筆/夕凪)