
公開 2025/05/19(最終更新 2025/05/19)
要望に耳を傾け、「なんでも」応える企業姿勢
「なんでも酒やカクヤス」のブランド展開をはじめ、酒類や食品の販売・配達を行うカクヤスグループ。始まりは、1921年に「カクヤス酒店」として東京都北区に誕生した一軒の酒屋でした。社名の由来は「格安」ではなく、お酒を量り売りしていた「角升」と、創業者の佐藤安蔵氏の名前を合わせたことから。現在、首都圏を中心に260拠点(グループ全体、2024年12月末時点)を構えます。会長の佐藤順一氏は筑波大出身。佐藤氏は、「お客さまのご要望に『なんでも』応えたい」という思いの下、物流網の拡充に重点を置いています。
欲しい時にいつでも届けるサービスが好評
カクヤスは、飲食店と家庭のいずれにも酒類などを販売している点が強み。店頭販売だけでなく、指定場所に短時間で配達する画期的なサービスが喜ばれています。小型倉庫のような役割を持つ出荷拠点を、飲食店が集中する繁華街に設置することで配達を効率化。東京23区などのエリアで、1時間単位での時間指定、無料配達を実現させています。他に類を見ない独自の流通網を活用し、今後は酒類にとどまらず、食品や生活必需品の販売・配達にも注力。生活を支える「流通のインフラ」を目指し、さまざまな挑戦をしています。
会社概要
株式会社カクヤスグループ
取締役会長 佐藤 順一
所在地/東京都北区豊島2-3-1
従業員数/(連結)1,804名(2024年3月31日現在)
資本金/6,400万円(2024年3月31日現在)
創業/1921年

【インタビュー】難局をもチャンスに変える「〇〇したい」精神を重視 取締役会長 佐藤 順一さん

酒屋から物流業へと転換
カクヤスと聞くと、酒屋さんのイメージがあるでしょう。実は当社の強みは物流。そもそも、お酒の小売って商品での差別化が難しいんです。90年代のディスカウントショップ最盛期には、バブル崩壊で取引先の飲食店が倒産する中、キャッシュを確保するために当社もその波に乗りました。
とはいえ、郊外の大型店と同じことをやっても仕方がない。店舗を市街地に構え、不況のあおりで職がなくなったトラック業者に声をかけて、安さに加えて当日配達をウリにしました。「絶対にウケる!」と思いきや、店舗に来店してくださる方が圧倒的に多くて。自宅から来やすい立地というのが良かったのでしょうね。しかしこれが、「カクヤスモデル」の始まりとなりました。
質を追求し独自のモデルを構築
ところが、1998~2003年の間で段階的に酒類販売業免許の規制緩和があり、スーパーやコンビニでも酒類の販売が可能に。こうなってはもう価格では太刀打ちできません。酒屋の本来の機能である「届ける」を軸とした付加価値戦略に舵を切ることにしました。
重視したのは、時間・エリア・ロットの制限をなくすこと。コストは一旦度外視。注文から2時間以内(※現在は1時間枠)、東京23区以内ならどこでも1本から無料でお届け…。「いつでも、どこへでも、どれだけでも」が、われわれの勝ち残る道だと決断し、東京23区の半径1.2キロメートルごとに店舗を構えようと拡大を図りました。
飲食店への当日配達で起死回生
黒字化のきっかけは、若手社員からの「近所の飲食店に直接届けては」という一言。それまでは、飲食店は配送センターからのルート配達で、当日配達は一般家庭のみ。でも、飲食店だって注文忘れや在庫切れはありますよね。今では当日配達の7割が飲食店となりました。
こうして難局ごとに「なんでも応えたい」と整備していった物流網が当社の価値。この姿勢を社員全員が持っていることで、「お客さまがこう言っていたけど何かできないかな」という話が自然と出てきます。玄関先まで届けられる物流網の活用は無限大。「やりたい」「応えたい」という気持ちを原動力に、一緒にわくわくする挑戦をしましょう
「いつでも、どこへでも、どれだけでも」
「いつでも、どこへでも、どれだけでも」をモットーに、東京23区、横浜市、川崎市、大阪市、福岡市、東京都下の対象エリア内なら1本から無料で配達。「困った時に頼れる存在」として、顧客と強固な信頼関係を築いています。
ニーズに合わせた商品を「お届け」
酒屋の原点である「お届け」。必要とされるものを必要なタイミングで届けることは変わらず、顧客が求める「モノ」の配達やプライベートブランド商品の開発など、柔軟に対応しています。

【働く人】活躍しているのはこんな人

● 誰でも参加できる社内提案制度では、若手社員のアイデアによる店内放送ラジオ企画が実現。挑戦できる環境です。
● 同社はまだまだ進化中。変化や進化にフレキシブルに対応できる人が活躍しています。
カメレオン人材とは?
従来の方法にとらわれず、環境の変化にも柔軟に対応できる人材を同社では「カメレオン人材」と呼んでいます。
先輩スタッフに聞く! カクヤスってどんな会社?
新しい価値の創出に挑戦できる会社

「カクヤスは、常に新しい取り組みをしている会社です。私自身もこれまで、営業や販売、新しいブランドの店舗オープンに携わりました。正解がない中での試行錯誤の日々でしたが、たくさんの学びがあり、自分自身の成長につながっているという実感があります。これまでにない価値を生み出す仕事は、やりがいにあふれていますよ」
伊藤さん的カクヤスのイイトコロ
1.前進し続けるところ
2.「何でもやる」精神がある
3.酒販業界の第一線で働ける
自分のカラーが生かせる会社

「新卒で入社してすぐ販売職に配属され、2年目の終わりに店長を任せてもらうことになりました。やってみて驚いたのは、自分の思いや熱量をそのまま受け止めてくれ、とにかく自由に店舗づくりと運営をやらせてもらえたこと。自分のカラーを反映しながら店舗づくりができるのは、カクヤスの醍醐味です」
加藤さん的カクヤスのイイトコロ
1.お酒だけじゃない生活必需品も取り扱える
2.業界をけん引する存在
3.現場の力が強い会社
キャリアアップを支援してくれる会社

「資格試験へのサポートや、国内外の酒蔵やワイナリー、ビール工場への派遣研修があり、社員の成長欲求に応えてくれる制度や文化で成長を実感できます。ソムリエ・唎酒師・ウイスキーエキスパートといった資格試験にチャレンジでき、合格すると特別休暇や奨励金がもらえる点もうれしいですね」
平さん的カクヤスのイイトコロ
1.社員同士の仲が良い
2.成長実感が大きい
3.さまざまな出会いにあふれている
顧客と接点のあるポジションからバックオフィスまでさまざまな職種を用意
営業職
● エリア営業/個人経営の飲食店が対象
● 広域営業/チェーン展開している飲食店が対象
● ホテル・レストラン営業/ワインの取り扱いが中心
→ 交渉力・提案スキルが身に付く
販売職
店舗運営がメイン業務。
商品の選定やスタッフの教育、売上や配達管理も担います。
→ 経営者としての視点が身に付く
企画職・サポート職・管理部門職
● マーケティング
● 商品企画・管理
● 新規商品企画
● ECサイト運営
● ITサービス
→ 会社全体を見る力・専門的スキルが身に付く
さまざまなことを経験しながらのキャリアステップ
カクヤスグループには十人十色の成長の道筋があります
自己申告制度 … 年に一度、自身の状況や会社に対する意見、異動希望部署を申請できる制度
社内公募 … 社内に向けて募集を呼びかけ、書類選考と面接を経て、異動が決定する制度
※その他、本人が希望していない場合でも、活躍が目に留まり声がかかるスカウトがある
