家事、子育て、親の介護、仕事など…、何かと忙しい年代の女性に訪れる「更年期」。更年期を楽に乗り切るために、日常でできることを産婦人科の医師に聞きました。

教えてくれたのは…

産婦人科の医師 林博美さん
にへいファミリークリニック千葉 医師 林博美さん

公開 2025/05/26(最終更新 2025/05/27)

編集部 石田祐葵子(いしだゆきこ)

編集部 石田祐葵子(いしだゆきこ)

編集/ライター/漫画家/イラストレーター 埼玉県出身、東京都江東区在住です。以前は漫画業界にいました。漫画の師匠は安野モヨコ先生です。『江ノ島高校ワンダーフォーゲル部』で検索!今は「ちいき新聞」編集者。千葉県いいところですね!★Twitter★@LoveMtmoutain

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更年期の判断は意外と難しい?

一般にいわれる更年期とは、閉経を挟んで前後5年間、計10年間を指します。閉経に伴い女性ホルモンが徐々に減ることによってでるさまざまな症状を更年期症状といい、症状が重く日常生活に支障をきたすような状態を更年期障害といいます。

しかし、検査の結果、ホルモンの数値が正常でも更年期が疑われるケースがあったり、更年期だろうと治療をしていると、違う病気が隠れていたり、その診断は簡単ではありません。

更年期の女性に該当する症状があり、かつその症状が他の病気ではないということが確認できると、更年期症状・障害と診断されます。

個人差のある症状 日常でできること

まったく症状が出ない人もいれば、重い症状で悩み病院にくる人もいます。更年期を迎える前にできることとしては、ストレスをためない、自身のストレスケアを見つける、などが有効です。気軽に取り入れられる方法としては、大豆食品を積極的に取ることでしょう。

大豆イソフラボンの一種が体内で変化してできるエクオールは、女性ホルモンと構造が似ているために、更年期症状の改善が期待できるといわれています。ただし、体内でエクオールを作れる人は、日本人の2人に1人だといわれます。サプリメントもありますので、上手に活用したいですね。

周りの理解や精神的なケアも大切

更年期については、身体的な症状はもちろん、精神的なつらさも大きいと思います。いざ更年期を迎えた時に、家族につらさを理解してもらえない人がたくさんいらっしゃいます。症状がつらくてソファで横になっていると、家族の目線とかつらいという人も。「女性には更年期が来るんだ」ということを、家族全員に理解してもらうことが大切だと思います。

また、規則正しい生活をおくる、無理のない運動や好きなスポーツをする、なども有効です。 症状の重さをはかる「SMI」という「簡略更年期指数」があります。Webなどで検索すると見つかると思いますので、参考にしてみてください。あまりにも症状がつらいようでしたら、一人で悩まず、まずは病院を受診しましょう。

※参考 にへいファミリークリニック千葉 ホームページより 
https://rakuiki.com/