1986年から観察を続けている和仁道大(わに みちひろ)さんと、観察とともに写真撮影もされている坂本文雄さんに千城台野鳥観察園の野鳥について伺いました。

公開 2025/06/21(最終更新 2025/06/19)

まきろん

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千葉市生まれの千葉市育ち。数回引っ越すも、全て千葉市内。現在は自然豊かな土地に腰を落ち着け、試行錯誤しながらのんびりさんを子育て中。好きなものはスイーツとお酒。2.5次元に活力を貰っています。

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県内でも有数の野鳥観察スポットに

千城台野鳥観察園は元々、雨水をためる調整池でしたが、やがて池底に泥がたまって水生植物が生え、カルガモなどの野鳥が多く飛来するようになりました。

その状況を生かし、調整池の機能を保ちながらより野鳥が生息しやすい場所として、また、近隣住民の憩いの場となるよう1988年に池の周囲を公園として整備し、千城台野鳥観察園が誕生しました。

千城台野鳥観察園 ダイサギ
ダイサギ

園内のおむすび山と呼ばれる丘に茂る樹木では、さまざまな野鳥が羽を休めます。

まるで白い花!! サギのコロニー

この時季、同園ではダイサギ、アオサギ、ゴイサギなど複数種のサギが巣を作りヒナを育てます。

特に多いのはダイサギで、繁殖期には目先が婚姻色と呼ばれる美しい青緑色に変化します。

千城台野鳥観察園 おむすび山のサギコロニー
おむすび山のサギコロニー

例年6月ごろからヒナが孵り始め、7、8月には大きく育ち、100羽を超える迫力の光景に。

千城台野鳥観察園 ダイサギのつがい
ダイサギのつがい
千城台野鳥観察園 ダイサギの親子
ダイサギの親子

日中は餌を探しに行くため、朝晩に多く見られます。

「学校や住宅地のあるバス通りで繁殖の様子が見られるのは奇跡的なこと。餌がなくならないよう周辺の水田や小川などの環境も守っていきたい」と話してくれました。

9月になるとサギの数は減り、冬は入れ替わるようにオシドリをはじめとした7種ほどのカモが増えます。

そしてまた3月ごろから徐々にサギが飛来し、カモは渡っていきます。

運が良いとカワセミに出合うことも。

訪れる際は鳥を脅かさないよう静かに観察を。

「鳴き声やふん害などが問題となることもあるが、貴重な繁殖地を温かく見守ってほしい」と呼びかけます。

千城台野鳥観察園
住所/千葉県千葉市若葉区千城台西2丁目地先
アクセス/千葉都市モノレール千城台北駅から小桜橋通りを千葉駅方面へ向かい、2つ目の信号を左折。徒歩12分
駐車場/なし ※公共交通機関をご利用ください
電話番号/043-306-0101 千葉市若葉公園緑地事務所