訪れると癒され、元気をもらえる場所「ほっこり米本」。ここでは慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科の学生たちと一緒に、地域活性化に取り組んでいます。

公開 2025/06/21(最終更新 2025/06/26)

ちいき新聞ライター

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ユニークな取り組みが評価され

「コミュニティを活性化するには、住民の地域を良くしたいという活力があってこそ」と話すのは慶応大学大学院メディアデザイン研究科・佐藤千尋准教授。

超高齢化社会となり、地域住民が主体となって、支え合えるシステム作りが求められる現在。

八千代市社会福祉協議会米本支会が運営する「コミュニティスペースほっこり米本」では、住民の自立した運営やさまざまな企業・団体との連携、学生の自由でユニークな取り組みが評価され、日本だけではなくアジアを中心に世界からも関心が集まりだしています。

コミュニティスペースほっこり米本 ほっこり米本の玄関
ほっこり米本の玄関
コミュニティスペースほっこり米本 (前列)米本支会福祉委員の皆さん(後列左から)佐藤准教授、八千代市社会福祉協議会新井課長、慶應生の皆さん
(前列)米本支会福祉委員の皆さん(後列左から)佐藤准教授、八千代市社会福祉協議会新井課長、慶應生の皆さん

つながりを生みだす若者の力

学生たちは地域住民のニーズと自分の「好き」を組み合わせてさまざまな企画を行っています。

メンバーの一人である李さんはAIを活用して脳トレクイズを作成。

楽しみながら認知症予防ができると住民から好評を得ています。

コミュニティスペースほっこり米本 AIを活用した脳トレクイズを作った李さん
AIを活用した脳トレクイズを作った李さん

趙(ちょう)さんは放置されていた花壇の緑化のため、自治会と話し合い、住民と一緒に花壇を整備。

コミュニティスペースほっこり米本 張さんが住民の方と手入れをしている花壇の花
趙さんが住民の方と手入れをしている花壇の花

長谷川さんは「どんな状況の人でも生きがいを感じてほしい」と編み物を使って交流を深めています。

コミュニティスペースほっこり米本 慶應生の1人である劉さん(右から2番目)の缶バッジ作りも人気
慶應生の1人である劉さん(右から2番目)の缶バッジ作りも人気

ほっこりのまとめ役で、学生たちが母のように慕う福祉委員の拝詞さんは「住民だけではできないことを、学生さんの力で経験させてもらえて楽しい。まだ足を運んだことのない人にも、この施設を活用してもらえたら」と目を細めて話します。

例えば子育て世代が集うワークショップの開催など施設活用法はさまざま。

この町をもっと好きな場所に。次はあなたが地域を盛り上げてみませんか。(取材・執筆/えんどうまめ)

ほっこり米本
住所/千葉県八千代市米本1359 米本団地5‐28‐101
時間/月火木金午前10時~午後2時(子どもルームは水午後3時~午後5時)入場無料

問い合わせ
電話番号/047-483-3021 八千代市社会福祉協議会
電話番号/047-406-4606 ほっこり米本