毎月第3金曜日の志津コミュニティセンターには、笑い声とおいしそうな匂いがあふれています。設立3年目の地域食堂を取材しました。

公開 2025/07/17(最終更新 2025/07/18)

まりか

まりか

ネコと旅、お酒を愛する50代。特技は迷子になることなのに、よく道を聞かれます。両親、伯父夫婦の介護に翻弄されつつ、かわいい、おいしい、のんびりを求めてさまよう日々をinstagramに綴っています。本業は社会福祉士。★Instagram★@neko_marika

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大量のキャロットラペにびっくり!

「親になって、子どもに関わる大人は多い方がいいなと思って」と、地域食堂ひだまりのたね立ち上げのきっかけを語るのは、代表の唯愛(ゆいあい)さん。

当時、通信制大学で社会福祉を学んでいた唯さんは、思い切って仲良しのママ友で看護師の鈴木日海里(ひかり)さんを誘いました。

「どうして私?とびっくりしましたが、とくに反対する理由もないし(笑)」(鈴木さん)。

唯さんの熱意に呼応して、鈴木さんがさらに美容師の松隈(まつくま)和美さん、管理栄養士の加藤純加(じゅんか)さんに声をかけ、若いママたちは動き出しました。

2022年9月、無事に36人の親子や地域住民を迎えてスタート。

赤ちゃんからシニアまでみんなが笑顔になる「ひだまりのたね」
「知った顔に会え、作ってくれたごはんを食べられる、ほっとする場所です」

調理の中心を担う加藤さんが「初回のカレーは倍量くらいできちゃって」と笑うと、「そうそう、キャロットラペも山盛りで」と松隈さん。

それから毎月1回の開催を重ね、現在は100人ほどが利用するようになりました。

老若男女が集まる地域の居場所

赤ちゃんからシニアまでみんなが笑顔になる「ひだまりのたね」
この日のメニューはチキンのトマト煮、紫キャベツのコールスローなど

野菜が苦手な子も、この日の紫キャベツのコールスローはぺろり。

ご近所のシニアたちも笑顔です。

スタッフも高校生から70代にまで広がり、「民生委員さんはじめ地域で活動する先輩たちと知り合えたことは、私たちの財産」と唯さん。

赤ちゃんからシニアまでみんなが笑顔になる「ひだまりのたね」
元気に食べて笑って泣く子どもたちに、シニアのほおも緩みます

2025年5月には食事作りが大変になってきた高齢者もいると知り、より広く身近に食を通じた居場所を作りたいと一念発起。

場所を借りて「イソップのかまど」(佐倉市ユーカリが丘4の3 ジョイナード2階)という惣菜カフェをオープンしました。

唯さんたちの挑戦は、まだまだ続きます。

赤ちゃんからシニアまでみんなが笑顔になる「ひだまりのたね」
左から鈴木さん、加藤さん、唯さん、松隈さん

地域食堂「ひだまりのたね」
開催日時/原則毎月第3金曜日 午後5時~午後7時(要申込)
場所/志津コミュニティセンター
住所/千葉県佐倉市井野794-1
参加費/子ども100円、大人300円

申し込み・問い合わせ
LINE/https://lin.ee/0KNJbDG
Instagram/@hidamarino_tane