館山市創業の木村ピーナッツ。こだわっていることや、おすすめの食べ方などを聞きました。
公開 2025/07/20(最終更新 2025/07/14)

花
48歳で普通自動二輪免許を取得したへっぽこアラフィフ主婦ライダー。千葉は魅力的なライディングスポットがたくさん!取材と称してソロツーを楽しんでいます。【ブログ】https://ameblo.jp/ohana-hann/
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1968年、木村さん夫婦が千葉県館山市で創業した人気落花生専門店「木村ピーナッツ」。
その名を広く知らしめたのは、自家製ピーナッツペーストをたっぷり練りこんだピーナツソフトクリーム。
ハワイ語で「ピーナツ」を意味する直営店「ピネキ」で提供されて以来、その香ばしく濃厚な味わいが口コミで広がり、時に1日1000食を超える大人気商品に。

年齢を重ね、営業を続けることに不安を感じていた木村さんは、営農を基軸に地域産業への貢献を志す「京葉ガスエナジーソリューション株式会社」と出合います。
同社は2021年に木村ピーナッツを継承。
「守ってほしい」という木村さんの言葉を大切に、館山での耕作放棄地活用や、千葉県の特産品として広く知ってもらうため、柏市「道の駅しょうなん」への出店にも取り組み、変わらぬおいしさを届けています。

品質と味にこだわり手作業で作る

木村ピーナッツでは味と品質にこだわり、落花生の栽培から加工・販売まで一貫して行っています。
人気商品は落花生の高級品種・千葉半立を手作業で殻をむき、薄味で仕上げた「手むき落花生」。ポリフェノールを含み、豆のうまみを閉じ込める薄皮を残すため手むきにこだわりました。
千葉半立の風味をダイレクトに味わいたいなら「殻付き落花生」、気軽につまみたいなら程よい塩加減の定番「バターピーナツ」がおすすめ。
砂糖をまぶした「みぞれピーナッツ」や新潟産あられと相性抜群の「柿ピーナッツ」などの加工品も人気です。
人気急上昇なのは保存料不使用で無糖の「ピーナッツペースト」。甘くないので好みの甘さに蜂蜜を加えてトーストに塗ったり、ラーメンのスープに入れて担々麺風にしたりと幅広く使えるのが人気の秘密とか。

「神経を使っているのは豆のいり加減です」と語るのは、責任者を務める小梛さん。
自らも現場で落花生のいり作業を行います。
製品作りは人の目と手の感覚が重要。
豆製品担当の井澤さんは「火の入り方で風味が変わってしまう。日によって温度や時間を変えています」と語ります。
ちなみに井澤さんに話題作「ピーナッツパウダー」おすすめの食べ方を尋ねたところ「あえ物に使う方が多いですが、きな粉のように焼いたお餅に砂糖と一緒にまぶして食べるのが好き」とのこと。
ピーナツ餅、気になります!

「先代が大切にしていた味を守りたい。木村ピーナッツにはファンも多く、プレッシャーはありますが作りがいはあります」と小梛さん。
「地元従業員の皆さんが事業の引き継ぎ後も残ってくれたのがうれしい。館山はどこに行っても人が温かいんです。これからも皆さんと木村ピーナッツを守りつつ、新しい挑戦もしてみたいですね」と人懐こい笑顔で話しました。

