理学療法士の田端大輝さんと、妻で食育講師ののぞみさん。兼業農家の道を選んだ二人が移動式こども食堂を始めます。

公開 2025/08/01(最終更新 2025/07/28)

雪道

雪道

高知県出身、船橋市在住。元英語講師。ロック好き。読書好き。月村了衛、笹沢左保、有栖川有栖が好きです。残りの人生の目標は、ピアノとドイツ語をならうこと。好きな言葉は「ご縁」。

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「場所」という垣根を越えて

こども食堂が遠い、存在自体を知らないなど、地域の食堂事業を利用できない子どもに自分たちの手で食事を届けに行こう! と、厨房設備を搭載したフードトラック「農car」が佐倉市内を走ります。

「 佐倉おむすび食堂」 若き新規就農者の奮闘記
クラウドファンディングで100%を超える賛同を得て実現した、移動式こども食堂「農car」8月6日に始動します

大人が500円でおむすびとみそ汁を購入、それが子どもたちのおむすび資金となり、子どもへの無料提供が実現する仕組み。

大輝さんは「見守ってくれる大人が地域にいると知ってほしい。交流の機会やつながりを築くきっかけにもなれば」と、にこやかに話します。

タネから育てるお米のおむすび

農業に携わって3年。

「その土地で採れる食材が体に合うという『身土不二(しんどふじ)』の考え方を大事にしたい」。

二人の信念が息づく水田では、前年に自家採取したタネから稲が育ちます。

「 佐倉おむすび食堂」 若き新規就農者の奮闘記
農地も農機具も持たないスタート。田植え前に土が平らになるよう行う土寄せという作業も手作業で行います

栽培期間中は、農薬不使用。

そんな自然栽培米でおむすびを、地元農家の野菜をおみそ汁に。

新規就農の背景には子どものアレルギーとのぞみさんの病気、農薬に対する懸念がありました。

「 佐倉おむすび食堂」 若き新規就農者の奮闘記
刈り取った稲を天日干しするおだ掛け。この風景をこどもたちの未来へつないでいきたい
「 佐倉おむすび食堂」 若き新規就農者の奮闘記
田端大輝さんとのぞみさん。大輝さんの実家も兼業農家で「幼い頃祖母と農作業をした記憶が生きています」

「安心・安全な食を子どもたちに」という強い使命感を抱く二人は、こども食堂や農体験イベントを通して地域交流を育み、食と農への関心を高め、子どもがおなかいっぱいごはんを食べられる社会を目指します。

「 佐倉おむすび食堂」 若き新規就農者の奮闘記
「真の理解は体験から生まれる」との思いから四季を通じて農イベントを開催

「無関係な人はいません」と、のぞみさん。

「それぞれに役割があります。一緒に活動したり、応援してくださる仲間が増えたらうれしい」。

すがすがしい笑顔で意気込みました。

日時/8月6日(水) 午前10時~午後2時
場所/佐倉城大手門跡
住所/佐倉市城内町277-9

日時/8月13日(水)・20日(水)・27日(水)
場所/未定

※詳細はHPをご確認ください
料金/大人500円 子ども無料
ホームページ/https://www.bionouen.life/