同校のタブレット端末を使った書籍紹介や、ICT(情報通信技術)で生徒の読書活動を支える指導が評価され、読書活動優秀実践校として文部科学大臣表彰を受けました。

公開 2025/08/05(最終更新 2025/07/30)

ソバ

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大手新聞社の記者を続け、定年延長も終わったので、地域の話題を取材したいと、地域新聞様にお世話になっています。明るく、楽しく、為になる話題を少しでも分りやすく紹介したいとネタ探しの日々です。子どもの頃から麺類が好きなのでペンネームにしました。

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毎朝10分間を「朝読書の時間」に

同校では毎日、授業前の午前8時10分から10分間を朝読書の時間にしています。

校内の図書室から借りた本をはじめ、各クラスの学級文庫の本、生徒が持参した本を読む他、成田市立図書館の電子書籍も利用できます。

昼休みの後の10分は図書室で自由に読書できます。

2年生の女子生徒は「中学に入って朝読書の時間を通じて読書が好きになりました。月に1冊は読みます」と読書が習慣になったと話します。

成田市立中台中学校 図書室で読書をする生徒
図書室で読書をする生徒

各クラスには読書啓発を行う図書委員が2〜4人おり、Lib Time = Library Time(図書館の時間)として、朝読書の時間に、一つのクラスで図書室を貸し切りにして読書活動もします。

同校では生徒全員にタブレット端末を1台ずつ貸与し、図書室の本の貸出予約をしたり蔵書を検索したりすることができます。

ポップアップで棚の位置が表示されるので、探していた本を簡単に見つけられます。

読書のきかっけにしおりコンテスト

読書のきっかけにしてもらおうと、学校図書館司書による読書イベントが開催されています。

スタンプラリーや、クラス対抗パズル、しおりコンテスト、などがあります。

しおりコンテストは、生徒が作ったしおりを図書委員が何点かに絞り、それから生徒全員が投票して順位を決めます。

本を1冊借りるとパズルのピースを1つもらえ、パズルの完成を競い合うイベントもあります。

図書室(司書)からは毎月、「図書だより」が発行され、イベント情報を載せたり、おすすめの本を紹介したりします。

デジタル配信なので、本の画像をタップすると紹介映像が流れるような仕組みもあるそうです。

同中では2022年度から、「豊かな心と表現力を育む読書環境づくり」に取り組んでいます。

佐藤一利・教頭は「最近は本が好きな生徒が増えています。図書室は新しい本と出合える場として、皆が集まっています」と話してくれました。

成田市立中台中学校 同校の図書室の新着図書の展示
同校の図書室の新着図書の展示