昨年、地元市川市で、念願だったクラフトビールの製造・販売を始めた染谷智樹さんに話を聞きました。

公開 2025/08/10(最終更新 2025/08/04)

ゆき

ゆき

元々インドア派でしたが、市川市に住み始め街歩きが趣味に。島巡りもしています。がんサバイバーサポート中。医療・介護にも興味あり。ネコとお笑い好き

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ビール造りを学びにアメリカへ

「ビール好きが高じて、いつしかビール製造へと興味が移っていった」と話す染谷さん。11年間勤めていた大手メーカーを退職し、クラフトビールの聖地といわれるアメリカ・オレゴン州ポートランドへと向かいます。

語学学校に通いながら「20カ所くらい履歴書を送ってようやくインターンとして雇ってもらった」という醸造所へ。

すべてが初めての環境で、学んだ英語を駆使しつつ、樽の洗浄から始まり、ビール造りの基礎を学びます。

帰国して浅草橋のビール醸造所で働いた後、2020年に会社を設立。

アメリカへと旅立った日から7年の時を経て、ついに昨年、自社工場でクラフトビールの製造・販売を開始しました。

地元愛をクラフトビールに詰め込んで 染谷智樹さん
ビール工場外観
地元愛をクラフトビールに詰め込んで 染谷智樹さん
ビール工場内で

地元や市外でも愛されるビールを

店舗は持たず、市内を中心に飲食店や酒販店などで販売している染谷さんのビール。

市川産ビーツやユズ、道の駅で焙煎したコーヒーを使用したビールや、市内在住のデザイナーに依頼した瓶のラベルなど、とことん地元にこだわっています。

地元愛をクラフトビールに詰め込んで 染谷智樹さん
麦汁にイーストを加え発酵させるタンク
地元愛をクラフトビールに詰め込んで 染谷智樹さん
発酵後のビールを熟成させるタンク
地元愛をクラフトビールに詰め込んで 染谷智樹さん
ビールを瓶詰めして完成

昨年は40以上のイベントに参加し、地元の人たちと交流しながら販売を行いました。

「ビールをきっかけに地元で楽しんでもらえる機会が増えれば。ゆくゆくは市外からも来てもらい、市川の魅力を広めることが目標」と染谷さん。

熱い心で冷たいビールを届けます。

染谷智樹さんに聞きました

地元愛をクラフトビールに詰め込んで 染谷智樹さん
ビーツのクラフトビールを手にする染谷さん

―染谷さんの醸造所「ありのみブルワリー」の特徴は?

ビール製造免許と発泡酒製造免許を取得しているので、大型タンク(1200L)8基を備えており、多くの種類のビールを安定した品質で生産しています。

ありのみブルワリーでは市川の農産物を使用したり、市内の団体やアーティストなどとコラボしたり、地元で愛される楽しさと驚きのある、初心者にも飲みやすいクラフトビールを提供しています。

また、愛好家も夢中になるような、流行を意識したビール造りも行っています。

―お客さんからはどのような感想がありますか?

どれもおいしいと言ってもらえますが、好みがすごく分かれます。

「一番好き」というビールがばらけるのはすごく面白い。

主原料を変えるだけでも違ってくるので、クラフトビールは飲み比べるのがおすすめです。

―ありのみブルワリーに興味を持たれた方へ

市川にはたくさんのいいお店があるので、ビールをきっかけに市内のお店に足を運んでもらえれば。

皆さんがワクワクするようなビールを造って、市川市を盛り上げていきたいです。

ありのみブルワリー
詳細はこちらから/https://ichikawa-chiba.mypl.net/shop/00000374411/

クラフトビール出店イベント ニューヨルボロイチ
日時/8月9日(土) 午後4時~午後8時 ※雨天の場合、翌日に順延
場所/葛飾八幡宮参道
住所/千葉県市川市八幡4-2-1
料金/入場無料