小学生野球の最高峰、高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント。千葉県代表の豊上(とよがみ)ジュニアーズ(柏市)が、悲願の全国制覇に挑みます。
公開 2025/08/05(最終更新 2025/08/01)

打線は破壊力抜群 質量豊富な投手陣
16チームが参加した6月の県予選大会。
豊上は1回戦から決勝までの4試合に25-0、7-1、16-1、13-0で圧勝し、2年連続6度目の全国大会出場を決めました。

指導歴19年の髙野範哉(のりちか)監督が「チーム史上一番」と高評価の打線が爆発。
112打数57安打、5割9厘と打ちまくりました。
本塁打5本と長打力もあります。
投手陣は質量ともに豊富です。
県予選では、山﨑柚樹(ゆづき)投手(6年)が全試合に先発し、11回3分2で失点1、15奪三振と好投。
中尾栄道(はるみち)投手(6年)も力があり、両左腕がエースの座を争います。
豊上の栄光は、髙野監督の歩みと重なります。
熱心な指導と巧みな采配で、全国大会3位が2度の強豪に育て上げました。
コーチ陣や選手の保護者も全面バックアップ。
夜間練習ができる照明機器の設営は、指導陣と選手の父親らの手で行われました。
重圧よりも期待感攻撃野球で頂点へ
昨年12月の新チーム発足式。
これまでは「全国で勝ち上がるのが目標」と言ってきた髙野監督が、初めて「今年は全国一を狙います」と宣言しました。
選手たちも思いは一緒でした。
主将で主軸打者の神林駿采(しゅんと)捕手(6年)が、全国大会にかける意気込みを語ります。
「このチームはバッティングが一番の強み。初回から攻撃を仕掛け、流れをつかみたい。全国制覇へ向け、プレッシャーよりも期待の方が大きいです」
リードオフマンの福井陽大(ようだい)内野手(6年)は兄の背中を追いかけます。
4歳違いの兄・勇翔(ゆうと)さんは2021年、豊上で投手兼捕手として活躍し、全国3位に貢献しました。
「兄が果たせなかった全国制覇を目指し、全力で戦います」

第45回全国大会は8月11日(月・祝)から7日間、53チームが参加して新潟県で開催されます。
豊上の初優勝なるかが注目されます。
(取材・執筆/秀)